「これなら1番になれる」っていうものを探して訴求してみる
1ヵ月のコンバージョン数というのは、リスティング広告に掛けている予算やキーワードの幅や選び方によって変わってきますし、BtoCかBtoBかによっても変わってきますし、ECサイトなのか対面販売なのかなど、様々な要素があるので、基準がいくつかなんて誰もわかりませんよね。
例えばですが、コンバージョン数が月に5件未満だという方、そういう方は「コンバージョン数をどうやって増やしていこうか」と考えるよりもまず、「これなら確実にコンバージョンが獲れる」という部分を探してみると良いかもしれませんね。
便利屋さんであれば、「便利屋 東京」というような競合他社が多く出てくるキーワードでコンバージョンを獲ろうとするのではなく、「便利屋 目黒区 大岡山(←地名)」とか。
「便利屋 東京」のようなキーワードと比べると検索数もかなり少なく、月に数件、下手したらひと月のあいだに検索が1回もされないかもしれません。
もちろん検索されないキーワードだったら意味がないのですが、数は限りなく少なくても、「これならどこと比較されても1番になれる、選んでもらえる」というキーワードに注力していくと、伝えるメッセージもより明確になります。
そのメッセージを広告文や広告のリンク先ページに使っていくと、そのキーワードで検索をしたユーザーに対しては、とても伝えやすくなりますよね。
仮に月間10回しか検索されないキーワードだったとしても、そのうち半分のユーザーがコンバージョンしたら、その月のコンバージョン数は5件になります。
「CVRが50%なんてありえないだろ」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、それこそ、検索クエリレポートでコンバージョンのデータを見たら、CVRが50%のキーワードや、100%のキーワードだって出てきますし、要はそういうキーワードを狙っていけ、という事なんです。
「このキーワードに対しては、この広告文で、ランディングページの頭にはこれを伝えて・・・」と、考えて変更を加え、まずは1件のコンバージョンを獲っていく。
これこそまさにリスティング広告の基本中の基本の考え方だと私は思っています。
この作戦を実行するときに気を付けなければいけない事として、「検索ボリュームの少ないキーワードへの対策」があります。
ニッチなキーワードにすればするほど、この作戦はより効果的になるのですが、ニッチなキーワードは時として「検索ボリュームが少ないため広告が表示されません」という状態になる恐れもあります。
このようなキーワードでは、もし仮にこの瞬間、検索があったとしても、広告が表示されないので非常にもったいないです。
一応、「検索ボリュームが少ない」と表示されるキーワードについては、何度か自分で検索していると数日後に出てくるようになります。
本当に検索がされないキーワードに対して注力するのはとても危険ですが、考えていくと、「これ探す人いるよな」というようなキーワードは見つけることが出来ます。
もし、あまり多くのコンバージョンが獲れないと悩んでいる方がいらっしゃいましたら、「これなら1番になれる」というキーワードで、リスティング広告の出稿の仕方を再度見直してみるのも手の一つだと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智