Yahoo!、Googleそれぞれのキーワードツールは本当に使い勝手が悪くなったのか?
現在、Yahoo!広告では「キーワードアドバイスツール」、Google広告では「キーワードプランナー」というリスティング広告の運用に役立つツールがそれぞれ存在しますよね。
先日、Yahoo!広告の運用ツールの一つである「キーワードアドバイスツール」に新機能が追加され、新機能を見る限りなかなか面白く、また使いやすいツールになったのではないかと感じています。
また、少し遡ると8月にはGoogle広告のキーワードプランナーでも仕様に変更があったみたいです。
基本的にこれらのツールは、Yahoo!広告、Google広告のアカウントを開設しているユーザーにのみ使用が出来るツールになります。
Yahoo!広告の「キーワードアドバイスツール」は先日、9月14日に新機能が追加されました。
追加された機能は以下のとおりです。
(1)キーワードの抽出結果において「推定平均CPC」等の各データを「最小」「最大」の範囲で表示できるようになります。
(2)抽出結果の「キーワード」の欄からデバイス名を削除し、抽出されたキーワードをより入稿に活かしやすいダウンロードフォーマットに改善します。
(3)上記(1)(2)の改善に伴い、以下の項目を削除します。
・キーワード抽出時の「スマートフォン入札価格調整率」の項目
・キーワード抽出結果の「競合性」「月間検索数」の項目
Yahoo!広告のキーワードアドバイスツールは入札価格(上限価格)を手動で入力するので、その入札価格を元に、抽出したキーワードの最小、最大がわかるというのは良いですよね、平均CPCよりもなんとなくわかりやすい気がします。
また(2)の「抽出結果のキーワード欄からデバイス名削除」というのは今までちょっと煩わしかったので、私的には地味に嬉しい変更です。
(1)(2)の変更に伴い「競合性」、「月間検索数」の項目も削除されるとの事です。
冒頭にも書いたとおり、Googleのキーワードプランナーでも8月に「検索ボリュームの幅を広げます」とアナウンスがありました。
要は今まで、検索ボリュームが「33,100」とか「66,500」など、細かく見れたのに、「10~10,000」というようにザックリになるとの事。
これにより「キーワードプランナーとか意味ねーじゃん」みたいな意見がSNS上に溢れたようですが私は今までも、検索ボリュームについては「ふーん」くらいに思っていたので特に気にしていません。
なのでYahoo!の月間検索数の項目が削除されても特になんとも思いません。
理由は「実際に出稿してみると全然違うから」です。
広告のインプレッション数(表示回数)はキーワードの入札価格でも変わりますし、品質スコアでも変わります。
1日の予算でも変わりますし、マッチタイプや除外キーワードの設定でもかなり変わりますよね。
そもそもインプレッション数が増えた/減ったって、あんまり気にしていませんし、減らさなければいけない時は減らしますし、
増やさなきゃいけない時は増やす、ただそれだけな気がします。
多分検索ボリュームが見れなくて困るのって、リスティング広告を運用している人よりも、「どのキーワードで上位表示させると多くのアクセス数が見込めるか?」というような事を考えているSEO担当者なのではないかと思います。
検索ボリュームの多いキーワードでコンテンツ作っていったほうが良いと考えている方も多いと思いますし。(←私はこれもあまりよい事だとは思っていませんが)
なので、今回のYahoo!、Googleそれぞれのキーワードツールの変更は改悪だとは思っていません。
今まで見えていたデータが見れなくなるので影響がある方もいらっしゃるかもしれませんが、見られなくなったデータのことを気にするよりももっとやるべきことや大切なことはたくさんあるはずですので、あまり気にしないほうがいいと思いますよ。
株式会社アイエムシー 大塚雅智