拡張テキスト広告の文字数が増えた分で効果的な文言を入れてみる
リスティング広告の広告文は長らく、「タイトル15文字+説明文19文字×2」となっていましたが、Google広告では「拡張テキスト広告」が導入され、「15文字×2+40文字」と大幅に文字数が増えました。
今まではYahoo!広告もGoogle広告も同じ文字数だったため、”同じ出稿キーワードに対しては同じ広告文を”、としていた方も多いのではないでしょうか。
この「15文字+19文字×2」という限られた文字数の中に販売する商品やサービスの基本的な説明から他社との違いや特徴などを詰め込まなければいけなかったため、「検索をするユーザーに、より伝わる広告文を文字数内で作る」という事に苦心していた担当者も多かったのだと思いますが、その限られた文字数内で、どれだけ響く広告文を作ることが出来るのか、というのもリスティング広告運用担当者の腕の見せ所でした。
上限文字数が増えたことで「伝わる広告文を作る」という、やるべきことは同じで、しかも文字数が増えたことで広告文を作りやすくなったのではないか?と考えてしまいますが「15文字+19文字×2」に慣れてしまった運用担当者は、なんとなくしっくりこない、なんて感じているのかもしれませんね。
この広告文の上限文字数が15文字×2+40文字に増えたことによって、その扱っている商品やサービスの特長や導入するメリットなどをさらに詰め込むというのもいいですが、「伝えなければいけない情報を入れる」という事に注力すると、より効果的な広告文になるかもしれません。
例えば、東京都内だけしか対応していなかった場合、今までは広告の地域ターゲティング(地域配信)だけでユーザーを分けていたところ、広告文中にも「都内限定」などの文言を追加するとか。
数は少ないかもしれませんが、これだけで無駄なクリックは減らせるかもしれません。
飲食店なんかだと、ウェブサイト(ランディングページ)にだけ書いてあった「予約は前日までにお願いします」という文言を広告文に追加するだけで、上記の例と同じようにミスマッチを防げるかもしれません。
このように特長やメリットだけではなく、”ターゲットではないユーザーを除外するための文言”というものを広告文内に入れると、無駄なクリックが減り費用対効果も改善されていくかもしれませんね。
よい広告文を作ろうと思うと、どうしても「よりクリックされる広告文」という発想になりがちですが、本当に良い広告文というのは、「ターゲットユーザーにだけクリックされるコンバージョン率の高い広告文」だと思いますので、そういう意味で、今回のGoogle広告の拡張テキスト広告によって増えた文字数は、「無駄なクリックをさせないための文言」に使ってみると良いかもしれません。
株式会社アイエムシー 大塚雅智