Yahoo!とGoogleのユーザーの違いを認識する
リスティング広告は、その他の検索エンジンにも広告が表示されますが基本的にはYahoo!、そしてGoogleという2つの検索エンジンに広告を表示させることが出来ます。
リスティング広告を初めて導入する方であれば、Yahoo!とGoogleとで、どちらが良いのかわからないため、まずは両方のアカウントを開設し、試してみるという方も多いと思います。
このYahoo!とGoogle、両方に同じような条件で出稿してみるとわかりますが、パフォーマンスに大きな違いが出る場合が多々あります。
リスティング広告は「競合他社と比較検討される広告媒体」なので、場合によってはYahoo!のほうで他社が多く、Googleのほうでは少ない、という状況になる事もあるため、そういった事情からパフォーマンスが変わるという事もありますが、”そもそものユーザーの違い”によってパフォーマンスが変わるという事もありますよね。
最近はあまり言われませんが、スマートフォンが普及する前なんかだと、”Yahoo!は若年層、ライトユーザー”が多く、Googleは”比較的年齢層は高めでネットリテラシーも高いユーザー”が多いなんて言われていました。
今ではそこまでは言われていないにしろ、ユーザーが違う事によるパフォーマンスの違いというのは、実感する事が出来ます。
例えば、同じサービスをYahoo!とGoogleで出稿した場合、Yahoo!では価格訴求の広告文からの反応が良く、Googleではサービス(質)訴求の広告文の反応が良い、なんて事がありました。
広告のリンク先ページも同じで、広告文も基本的に同じものを(価格訴求と質訴求)をそれぞれ設定したのに、コンバージョン数やコンバージョン率を見てみると、Yahoo!とGoogleとで全く逆の結果が出てしまいました。
こうなった場合、あたり前の話ですが、どちらかに寄せるのではなく、Yahoo!はYahoo!の施策、GoogleはGoogleの施策、というように分けてパフォーマンスの改善をしていくと、より効果的な運用が出来るようになりますよね。
「Yahoo!とGoogle」という分け方で分けてしまうというのも少しナンセンスな感じもしますが、それぞれにユーザーの違いがある、という事をしっかり認識して、それぞれに対して適切な施策をしていく事が、効果を挙げていくためには必要なことなのではないかと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智