Yahoo!広告 デバイスごとの入札調整率の機能改善
先日、Yahoo!広告から拡大テキスト広告の導入についてのアナウンスがありましたが、それと同時に、デバイスごとの入札調整率の機能改善についても発表がありました。
その内容は以下のとおりです。
■デバイスごとの入札価格調整率設定機能の提供
これまでスマートフォンのみ設定可能だった入札価格調整率が、スマートフォン以外のデバイス(パソコン、タブレット)においても設定可能になります。
また、設定可能な入札価格調整率の引き上げ率の範囲を以下のとおり変更します。
(変更前)0%~300%
(変更後)0%~900%
※引き下げ率はこれまでどおり100%、および1%~90%の範囲で設定できます。
デバイスごとの入札価格の調整率の設定機能という事ですが、これは今まで入札価格の調整率はスマートフォンしかできなかったものが、PC、タブレット端末もそれぞれ入札価格の調整率を適用できる、という事ですよね。
つまり、今まではPC、タブレット端末の入札価格が基準となっていたため、”スマートフォンだけにしか広告を出さない”という設定は事実上出来ませんでした。
入札価格の調整率をPC、タブレット端末で限りなく抑えて、スマートフォンの入札価格調整率を引き上げの上限である+300%にして、”スマートフォンユーザーメインで”、でもPC、タブレットにも出ることは出ますよ、という設定しか出来なかったわけですが、今回の変更により、スマートフォンだけに出す場合、PC、タブレット端末の入札調整率を-100%にすれば、スマートフォンユーザーにだけ広告を出すことが出来る、という事になりますよね。
これは地味に嬉しい機能改善です。
また、入札調整率の引き上げの上限が+300%までだったのが、+900%までに引き上げられました。
+900%という事は、10倍という事ですので、例えばPCの入札価格を10円にして、スマートフォンの入札価格の調整率を+900%に設定した場合、PCは10円、スマートフォンは100円という事になります。
これも細かいところですが、施策の幅を広げることが出来るので地味に嬉しい改善の一つではないかと思います。
ちなみに、Google広告では以前より、PCやタブレット端末も含むデバイス毎の入札調整率の設定が出来ましたし、デバイス毎の入札価格の引き上げ率の上限は+900%でした。
Yahoo!広告とGoogle広告とでいろいろな違いがあるのは悪いことではないのかもしれませんが、今回のようにいい意味で同じになるというのは喜ばしいことなのではないでしょうか。
どちらにしろ、なんとなく”Google広告は使いやすい、Yahoo!広告は使いづらい”という声も聞きますので、その差が埋まるのであれば良いことなのかなと思いますよ。
株式会社アイエムシー 大塚雅智