予算の配分を見直して費用対効果を改善する
リスティング広告で費用対効果を改善していく方法はいろいろとありますが、即効性が高く最も簡単な方法として、「予算配分を変える」という方法があります。
これは簡単に言うと、コンバージョンが獲れているキーワードやコンバージョン率の高いキーワード、1件あたりの獲得コストの低いキーワードなど”費用対効果の高いキーワードに多く予算を配分する”という方法です。
特に現段階で、予算に上限があり、全体的に予算超過気味の場合には、この方法が一番手っ取り早く費用対効果を改善していく事が出来ます。
仮にアカウント全体で予算超過をしていなかったとしても、費用対効果の高いキーワードに対して広告の表示機会の損失を出さないため、またはより多くクリックをさせていくために、予算配分をより多く割り当てておくに越したことはありません。
検索のトレンドは日々変わっていきますし、入札しているキーワードが瞬間的に検索ボリュームが増えるという事も考えられます。
費用対効果の高いキーワードの検索ボリュームが増えるならまだ予算超過になったとしても納得が出来ますが、費用対効果の低いキーワードの検索ボリュームが増えてしまい、その結果他のキーワードにも機会損失が生まれてしまったというのであれば、それはすごく悲しいことですよね。
そのような事にならないためにも、予算配分にはきちんと気を配っておきたいところです。
初期段階では、費用対効果の高いキーワード/低いキーワードという判断はまだ出来ていないと思いますので、キーワードは関連性の高いものや目的などによってグループ化され、それらがキャンペーンや広告グループへと分けられていると思います。
そこからしばらくリスティング広告を動かしていき、費用対効果の高いキーワード/低いキーワードと見極めて、適宜グループから引き離して別予算の設定をおこなっていきます。
また予算については「キャンペーン単位」で設定する事が出来ますので、予算を多めに設定したいキーワードについては新たなキャンペーンを作り、そのキャンペーンに新たな予算を設定していけば、コンバージョンに対する機会損失はある程度防ぐ事が出来ますよね。
この予算を配分するという考え方は、キーワードだけに当てはまるわけではありません。
地域、時間帯、曜日、デバイスなど、費用対効果の高いところに予算を多く配分するということは、リスティング広告の費用対効果を考える上では大切なことですので、今一度、考え直してみるのも良いかもしれません。
株式会社アイエムシー 大塚雅智