品質スコアが低いのは大きな機会損失になる

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リスティング広告では広告の配信結果からその成果について様々な数値を確認することが出来ます。

その数値を読み取り、コンバージョン数を増やしたり費用対効果を高めたりと、そこからさらにパフォーマンスを上げていくために改善を行っていく必要があります。

そのためには、それぞれの数値の意味や数値同士の関連性、改善方法などを知っておかなければいけないのですが、リスティング広告の担当者として一番頭を悩ませる数値として「品質スコア(Yahoo!広告では品質インデックス)」というものがありますよね。

品質スコアとは、入札しているキーワード一つ一つに付けられる10段階の指標の事で、品質が高いと評価されれば8、9、10、低いと評価されれば1、2、3というような品質スコアが付きます。

クリック数やクリック率、コンバージョン数などと違って、検索ユーザーの行動の結果ではなく、あくまでもGoogle(やYahoo!)が判断する指標なので、改善方法も少し違いがあります。

現状である程度思ったような成果が出ているというのであれば、過度に気にする必要もないと思いますが、品質スコアが低いと上位に表示させるためのクリック単価が上がってしまったり、広告の表示回数に制限をかけられてしまったりと、費用対効果の悪化や機会損失を生んでしまう原因になります。

クリック単価は管理画面内で実際の平均CPCのところで確認できますし、広告の表示回数の制限についても、「インプレッションシェアの損失率(広告ランク)」という項目で確認することが出来ます。

費用対効果についてはクリック単価が高くなれば、コンバージョンが獲れていたとしても1件あたりの獲得コストが高くなるため、相対的に「パフォーマンスの悪いキーワードだ」との判断から広告の掲載をストップしてしまうという事にも繋がります。

クリック単価が抑えられていれば、コンバージョンの獲れる”良いキーワード”だったのに、品質スコアが低いために費用対効果が悪くなり、結果広告掲載を止めてしまったのであれば、それは機会損失以外の何物でもありませんよね。

またインプレッションシェアの損失率についても、同じように、インプレッションの機会があったにも関わらず広告が表示されなかったというのは、紛れもない機会損失です。

仮にコンバージョン率の良いキーワードだったとしても、インプレッションされなければ意味がありません、「インプレッション数が少ないな」と、やたらとキーワードを増やしたりして全体の費用対効果を下げてしまうよりも、コンバージョンの獲れるキーワードをフルに表示させたほうが良いケースもありますよね。

上記などの理由により、品質スコアは出来るだけ高いに越したことがないですので、改善施策を検討するときには確認しておくべき指標の一つだと思います。

品質スコアの改善方法については、Googleから以前、「品質スコアに対する評価指標」を発表していますので、その項目を一つずつ確認して出来るところから手を入れていくと良いと思います。

株式会社アイエムシー 大塚雅智

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