“広告予算を増やさずに”予算不足による機会損失を解消する
公開日: 2016年12月9日
リスティング広告でで効果を上げていくための要素は様々ありますが、「広告予算の使い方」もそのうちの一つですよね。
限られた広告費をきちんと割り振り、適切に使う事で広告のパフォーマンスを上げていく事も出来ますが、広告費が不足してしまったりすると機会損失にも繋がりますので、それは避けたいところです。
「予算が足りないんだったら広告費を増やせばいいじゃないか」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、仮にリスティング広告への投資が効果的だと判断されても、社内決済に時間がかかったり、上司の方があまり理解を示してくれないなど、簡単に広告費を増やすことが出来ない状況のケースもありますよね。
それでもパフォーマンスを上げなければいけないのであれば、”予算（広告費）を増やさずに”予算不足を解消するしかありません。
「予算を増やさずに予算不足を解消する方法なんてあるの？」と思うかもしれませんが、実は方法としてはたくさんあります。
代表的なものとしては、「除外キーワードの設定」です。
除外キーワードとは、部分一致などでキーワードを設定している際に、”ある特定のキーワードが含まれていたら広告は表示させない”という機能で、例えば、来店や集客目的でリスティング広告を出稿している美容室の場合、「美容室 求人」など、お客様（ターゲット）が検索したキーワードではないものに対してあらかじめ広告を表示させないように「求人」というキーワードを除外キーワードとして設定しておく、というものです。
部分一致の良いところはターゲットユーザーに対して幅広くリーチ出来るというところですが、その反面、先ほどの例のような”ターゲットではないユーザーに対しても広告表示されてしまう”というデメリットもあります。
ターゲットではないユーザーが広告文を読んで、「自分とは関係ないな」と判断してくれたらいいですが、そうではなくクリックしてしまったら、もちろん1クリック分の広告費がかかりますし、それが積み重なってくると結構な金額になる事もあります。
この除外キーワード以外にも、「入札しているキーワードそのものを停止にしてしまう」なんて方法もありますよね、コンバージョンが取れていたとしても、費用対効果があまりよくなかったりするものについては、停止にしていったほうが良いと思います。
もちろん、コンバージョンが取れているわけですから、それを停止にする=取りこぼすという事になり、もったいないと考える方もいらっしゃると思いますが、それはあくまでも「予算が足りている時の考え方」です。
足りていないのであれば、より確率の高いところに絞り込んでいくというのはまっとうな考え方だと思います。
こうやって書くと、予算不足と関係なく、ただ単に最適化する施策のように見えますが、上記のように「コンバージョンが取れている部分でも停止していかなければいけない」というところが、予算不足かそうでないかの違いなのかもしれません。
これら以外に予算不足の解消法として、「入札価格を引き下げる」という手段も考えられますよね。
入札価格を下げれば平均クリック単価は下がりますので、いままで使っていた広告費にも余裕が生まれ、予算不足が解消されるかもしれません。
ただしこれも考えなければいけないのが、入札価格を下げることで、広告の掲載順位を決める”広告ランク”が下がり、それにより表示機会の損失が生まれてしまう可能性があるという事です。
予算不足による表示機会の損失をなくすために、広告ランクによる表示回の損失が出てしまったとしたら、なんだか悲しいので、これもアカウント内の状況を見ながらやらなくてはいけません。
また、一般的には入札価格を下げると掲載順位も下がりますので、”掲載順位が下がる事による弊害”も検討しなくてはいけません。
掲載順位が下がるとクリック率が下がることは想像出来ますが、コンバージョン率も下がる事もあります。
コンバージョン数を増やすために予算不足を解消したいのに、その為にコンバージョン数が下がってしまったら意味ありませんので、その点も注意しましょう。
以上です。
色々と方法はありますので、自アカウントの状況を鑑みて施策をしていくようにしましょう。
株式会社アイエムシー 大塚雅智
