プロに向けた広告を打つのも手
公開日: 2016年12月22日
私は常日頃から、「ランディングページに専門用語を使うな！」とか「業界の人だけしかわからない事を言うな！」という事をよく言っています。
その意味は「お客様の目線になれ」という事で、自社の商品やサービスの購入を検討している人たちは、”業界外”の人というケースが多いので、業界外の人に対しても商品のメリットやサービスの特長などをわかりやすく伝えるために、簡単な言葉で書きなさい、という意味です。
どんなに良い事を書いていても伝わらなければ意味が無いですからね。
ただ、これはあくまでも「一般ユーザーに対しての伝え方」であって、その真逆の戦略もあります。
それは「プロ向けの広告」です。
一般ユーザーを”初心者”として考えた場合に、「プロ」とは、”ある程度業界の事を知っているユーザー”の事です。
その業界に従事していないまでも、よく勉強をしていたり、その業界の人から色々な話を聞いていたりして専門的な用語もほぼ理解している人の事をプロと呼んでいます。
この”プロに向けた広告を打つ”というのも、リスティング広告でコンバージョンを獲っていくための手段の一つになります。
プロを狙いメリットとしては、初心者である一般ユーザーよりも母数はかなり少なくなりますが、その分購買意欲も高いのでやり方次第でコンバージョン率はかなり高くなりやすい、という点です。
また、用語や業界内の事を知っている分、「自分たち（広告主）と感覚が近い」ため伝え方という部分では、初心者向けのものよりも簡単になりますよね。
自分たちと価値観も似ているため、自分たちが「ここがいいですよ！」という伝え方で共感をしてもらえる可能性も高いので、訴求していくという点ではやりやすいかもしれません。
このプロに向けた広告を打つ場合、意識して行かなければいけないのは、やはり「競合他社」になります。
業界について知識がある分、冷静に他社製品やサービスと比較検討する事が出来ますので、他社との違いや他社よりも優位な部分を”より明確に”した中で、メリットを伝えるようにしていく必要があります。
そのまま他社との比較をランディングページに載せてしまうのも良いかもしれませんね。（掲載ガイドライン的に気をつけなければいけませんが・・・）
伝え方以外にも、キーワードの選定やアカウントのターゲティング設定などでも「プロ向け」にしていく事が非常に大切です。
上で書いたように、キーワードも平易なものより、専門用語のほうがよりコンバージョン率が高くなる事もありますし、扱っているサービスや商材によってはデバイスの設定、時間帯、曜日などの設定も変えていく事も必要となります。
もともと母数が少ないので、少ない表示機会には必ず広告を表示させたりしないといけないですし、そういう点では通常のターゲットユーザー向けのものよりも気を付けないといけない点も多くあります。
以上です。
リスティング広告で今よりもコンバージョン数を増やしていきたいと思った時には、次の一手のアイデアとして検討してみてはいかがでしょうか。
株式会社アイエムシー 大塚雅智
