ターゲットユーザーに振り向いてもらうための施策を
公開日: 2016年12月21日
リスティング広告においては、今年も色々と、大小様々な変更がありましたよね。
どれが一番なんて決めることはできないですが、いろいろと衝撃的だったのは拡張テキスト広告（Yahoo!広告は拡大テキスト広告）ではないでしょうか。
この拡張テキスト広告、「使える文字数が増えた！」、「訴求する内容を増やすことが出来る！」という事だけでも単純に喜ばしいことなのですが、”拡張テキスト広告に変更したことによる変化”という点に着目すると、広告文や広告のリンク先ページのコンテンツの作り方、伝え方の参考になりますよね。
例えば、あるウェブサイトでは拡張テキスト広告に変更した結果、クリック率が下がりましたが、コンバージョン率が上がり、1件あたりの獲得コストも下げることが出来ました。
これは拡張テキスト広告で、今までの文字数では伝えきれなかった自社商品やサービスに関する情報をクリック前に提供する事が出来た、理解してもらえた、というようにも考える事が出来ますよね。
つまり、”きちんと伝えることが出来れば無駄なクリックを排除しつつターゲットユーザーには共感してもらえる”という事がわかったということにもなります。
この考え方を元に、広告文をさらにブラッシュアップさせていったり、広告のリンク先ページのコンテンツや魅せ方を考えていく事でさらにコンバージョン率を上げていく事が出来る気がしますよね。
また、他のウェブサイトでは、コンバージョン率は同じですが、拡張テキスト広告にした結果、クリック率が上がりクリック数も増えたため、コンバージョン数も増やすことが出来ました。
これも拡張テキスト広告で訴求する内容を増やした結果、”今までの広告文では取りこぼしていたターゲットユーザーに気付いてもらえた”という仮説を立てる事も出来ます。
ウェブサイトに来訪してもらえたらコンバージョンしていたかもしれない層を今までは取りこぼしていたが、拡張テキスト広告によって、なにかピンと来るものがありクリック→コンバージョンに至った、というのであれば、増えた文字数でどんな文言を追加したのか、訴求点の順番を変えたらどうなるのか、などと色々とその先の改善方法も考えていく事が出来ます。
今まで、「広告文を変えただけではコンバージョン率（や数）は変わらない」と考える方が広告主の方々の中には多少なりともいらっしゃいましたが、そうではなかったという事が、拡張テキスト広告が導入された事で立証されましたし、それ以上に、”伝え方次第でウェブサイトへの来訪者はものすごく変わるんだ”という事を実感する事が出来ました。
リスティング広告の管理画面の数値をいじりながらの改善も悪くはないですし、それが必要な時もありますが、やはり広告の向こう側は”人”なので、「その人（ターゲットユーザー）のことを深く深く考える」という事が大事で、その人に振り向いてもらうためには、どのように伝えていけばいいのか？を考えるのがリスティング広告の担当者の一番の仕事ではないかと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智
