クリック数を伸ばしたい時の改善策と注意点
ただやみくもにクリック数を伸ばしたい、という方はいらっしゃらないと思いますが、リスティング広告を運用していて、「この部分、もっとクリック数伸ばせばコンバージョン数も増えるのにな」といった場面ってありますよね。
そういった時に確認すべき点とその解決策を書いていきたいと思います。
まずクリック数が足りない、もっと伸ばしていきたいという状況は以下のような時に起こります。
・予算が足りていない
・広告の表示回数が足りない
・クリック率が低い
「予算が足りていない」という状況については、ただ単純に予算が少ないとも受け取ることが出来ますが、”クリック単価が高いため、すぐに1日の予算に達してしまう”とか、”他のキーワードに予算を取られてしまい、クリック数を伸ばしたいキーワードの予算が足りない”という事も考えられます。
なので、ただ単純に予算が足りないのであれば予算の増額の検討をしなくてはいけませんが、それ以外に予算が足りていない原因を考えて、もし、「ある程度予算を取っているがクリック単価が高すぎるから想定数よりもクリック数が少ない」というのであれば、予算の増額よりも先にクリック単価を抑えるための施策を考えていく必要があります。
また、他のキーワードに予算が取られてしまっているというのであれば、出稿しているキーワードの取捨選択をしたり、キャンペーンでそれぞれ個別に予算を割り振り、適切な予算消化=クリック増加をしていく事を考えていくとよいかもしれません。
「広告の表示回数が足りない」という場合には、キーワードの追加や入札価格の引き上げ、1日の予算によって表示回数が抑えられている事も考えられますので、1日の予算額を再検討する、という事も施策として考えていかなければいけません。
「クリック率が低い」という場合には、広告文のA/Bテストをおこない広告文の精度を上げていく事や掲載順位を上げる事でクリック率も改善されていきます。
クリック率については代理店の方であれば別ですが、通常の広告主の方は自分のクリック率が高いのか低いのかというのは判断が出来ないかもしれません。
私は”クリック率の平均値”なんて、そのキーワードを入札する意味や意図というのは広告主それぞれなので、仮に同じキーワードに対してクリック率を比べる機会があったとしても、特になんとも思いませんが、クリック率が低いのか高いのかある程度の基準が欲しいと思う方も多いと思います。
一応、Google広告では管理画面内で入札しているキーワードの[ステータス]の吹き出しにカーソルを合わせると、品質スコアとその品質スコアに関連する事項の中に「推定クリック率」という項目があります。
これも「○○%」と出るわけではないですが、平均より上なのか平均値なのか平均より下なのか、というのはわかりますので、あくまでも参考程度にですが確認する事が出来ます。
以上です。
一番最初にも書きましたが、”やみくもに”クリック数を増やしても意味がありません。
クリック数を増やしたからと言って売り上げが上がるわけではありませんが、「個々のクリック数を増やせばもっとコンバージョン数が増えるのにな」という部分があれば、上記の方法は特別難しいことは何もありませんので試してみるとよいかもしれません。
あともう一点、クリック数を増やしてコンバージョン数が増えたとしても、費用対効果が悪くなり赤字になってしまっても、それはそれで意味がありませんので、1件あたりの獲得コストやコンバージョン率なども踏まえ、総合的に考えて施策を検討する必要もあると思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智