色々な角度から効果検証を

カテゴリー: リスティング広告運用の考え方 タグ: パーマリンク

以前、あまりリスティング広告の運用がうまくいっていないから見てほしい、とご依頼をいただいたので、あるアカウントを拝見する機会がありました。

アカウントを見る前に、簡単に状況をお聞きしたところによると、「クリック数は多いがコンバージョンに繋がっていない」ということだったので、多分無駄なクリックが多いだけなんだろうな、と、勝手に思っていました。

もちろん話を聞いただけで判断することはできませんが、一応私はその業界のリスティング広告を運用した経験があったので、
・除外キーワードが適切に設定されていない
・あまり掛け合わせの(購買意欲の高い)キーワードが設定されていない
とか、そのあたりだろうと想定していました。

そして、実際にそのアカウントを上記の視点で見てみると・・・、ちゃんと設定されていたんですよね。

除外キーワードも、”やっておかなければいけない除外キーワード”はきちんと設定されていて、定期的に除外キーワードを追加している感じです。

検索クエリを見てみると除外しなければいけないキーワードが多少出てきていますが、そこまで変な感じはなく基本的にはきちんと設定されています。

また購買意欲の高いと思われるキーワードもきちんと入札されていました。

あれ・・・?と思い、その他の部分を色々と見てみると一箇所だけ「これかな?」という部分を見つけました。

それは、「キーワードの予算配分」です。

そのアカウントはカテゴリごとにきちんとキャンペーンを分けて設定されていたのですが「ビッグワード」と「スモールワード」は基本同じキャンペーンで設定されていました。

1日の予算はキャンペーンごとに設定する事が出来ますので、同一キャンペーン内は基本的に同じ予算の括りという事になります。

そのキャンペーンの中でクリックの内訳をみると、予算の大半がビッグワードによるものでスモールワードはあまりクリックがありませんでした。

もちろんビッグワードでもコンバージョンが取れているならば上記のような設定でも問題はありませんが、コンバージョンが取れていないビッグワードが同一キャンペーン内にある場合、そこに予算の大半を消化されてしまい、購買意欲の高い掛け合わせのキーワードへの予算を奪ってしまう可能性があります。

そうならないために、ビッグワードは別予算で管理したり、場合によっては配信停止にしてしまったりなどと改善していくと、購買意欲の高いキーワードのクリックが増え、その中からコンバージョンが生まれてくるのではないかな?と思いました。

今回のようにリスティング広告を運用している方の中には「きちんと設定しているのに成果が出ない!」と思っている方も多くいらっしゃると思います。

そんな時、「やっぱりこのLPではダメなんだ」とか「このジャンルは他社に取り負けてしまう」と考えてしまう事もあると思いますが、実は別の原因があるという事もよくあることなので、色々な角度から出てきた結果を見てみると、改善のヒントが見つかる事もありますよ。

株式会社アイエムシー 大塚雅智

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