ターゲティング機能をより有効活用するためのヒント
リスティング広告は「キーワードを入札する」という事もある意味ターゲティングの一つですが、それ以外にも様々なターゲティングの方法がありますよね。
キャンペーン単位で出来る基本的なターゲティングの方法として、「時間帯」、「曜日(日にち)」、「デバイス別」、「地域別」などがあります。
これらのターゲティング機能ですが、通常使う際には、例えばお店の営業時間が10時から18時だから、広告の配信時間も「10時から18時」に設定をしたり、東京都内にあるお店の商圏が近場に限られてしまうから「一都三県」にのみ広告配信を設定したりと、無駄だと思われる部分には広告を出さないようにするための設定として使われることが多いと思います。
ですが、このターゲティング機能を、”より広告の効果を高めるために使う”という事も出来ます。
例えば、24時間受け付けることが出来るため、24時間広告を出稿している場合、昼間の時間帯への広告配信用と、と夜の時間帯への広告配信用の2つのキャンペーンを用意し、それぞれに時間帯配信の設定をしていきます。
そして、昼間のキャンペーンには昼間用の広告文(または広告のリンク先ページ)を設定し、夜間は夜間の広告文を設定します。
もし昼間の時間帯に来訪するユーザーと夜間に来訪するユーザーに違いがある場合にはとても効果的ですよね。
夜間はお問い合わせへのハードルが上がっているという事も考えられます。
「24時間お電話OK」と広告のリンク先ページに書いてあっても、見落としてしまう事も考えられますので、もしそのようなことが考えられるのであれば、夜間用のランディングページには、「24時間お電話OK」の文言を大きく、目立つところに配置してあげたり、また広告文にも「24時間お電話OK」とこれでもかと伝えていけば、少しでも心理的な障壁を下げていく事が出来るかもしれません。
「地域配信」でも同じようなことが考えられます。
「東京都内対応します」とランディングページに書かれている場合、23区内であればあたり前のように対応してもらえるだろうと思いますが、八王子市とか町田市とか、東京の市部のほうでは、きちんと対応してもらえるかどうかわからないと考える人もいるかもしれません。
そのような地域には、個別でキャンペーンを設定し、「八王子市も対応しています」とか、広告文やランディングページに載せることでお客様からすると候補の一つに入れやすくなりますよね。
「対応地域かどうかなんて、そんなの電話して聞いてくれば答えるよ」なんてスタンスの方もいらっしゃいますが、ターゲットユーザーもそんなに暇じゃないですし、面倒なことはしたくありません。
そこ1社だけしか選択肢がないならまだわかりますが、その他多数の選択肢がある状況で、わざわざ電話して確かめるなんてことはしたくないというのが実情です。
そういったユーザーに手間を掛けさせずに、候補の一つに入れてもらうために、ターゲティング機能を使ったキャンペーン分け配信は非常に有効になるのではないかと思います。
このターゲティング機能を使った広告配信、自社で扱っている商品やサービスとターゲティング機能を照らし合わせていろいろと考えていくと、有効な手段を見つけることが出来るかもしれませんので、多少の手間はかかりますが、トライしてみるのも良いと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智