まず”ターゲットユーザーの選択肢に入る”という考え方
リスティング広告は、ターゲットユーザーが検索をしたときに、その検索結果画面に表示させることが出来る広告です。
ユーザーが”検索”という行動の直下に表示されますので、以前から、他の広告媒体と比べてもコンバージョン率は高い広告媒体だとも言われていますよね。
「探しものや調べものをしているユーザーに対して、その”答え”を用意して待っているのだから、設定され間違えなければ、ほとんどのユーザーがコンバージョンするだろう」と、リスティング広告を始める前は、そんな風に考えていた方も中にはいらっしゃったかもしれませんが、実際にやってみると、1%や2%、下手したら0.5%、0.1%なんてケースもありますよね。
もちろん、前提条件として”設定さえ間違えなければ”というものがありますので、この設定の部分でターゲットではないユーザーに対して広告を表示させていたり、ターゲットではないユーザーにクリックを促進するような事をしていたら、コンバージョン率は限りなく下がっていきます。
ただ、きちんと設定していても「100%取れる」なんてものはありませんよね。
その理由はいろいろとありますが、その中の一つに、「競合他社と比べられやすい」というものもありますよね。
リスティング広告は、大抵の場合、自社の広告と並んで競合他社の広告も同時に表示されるケースがほとんどです。
競争が激しい業界では競合他社、数社が同時に出てくる事も珍しくありません。
確率で話すと、数が多ければ多いほど、取りこぼしてしまう可能性も高まりますので、そうならないために、まず”数ある中から選択肢の一つとして認識してもらう”事を考えて施策をするのも手の一つだと思います。
この”ターゲットユーザーの選択肢の一つに入る”方法として、様々あると思いますが、やはり、自社の商品やサービスは何が強いのか、どこが強いのかを明確に伝えていく事が大切です。
そのためにも、競合他社がどんな打ち出し方をしているのかという「競合調査」もしていかなければいけません。
他社が自社と同じ強みを持っていたとしても、それは伝え方次第で自社の広告を選ばれやすくする事も出来ます。
そうしていくためにも、自社の特徴以上に「競合他社の特徴をきちんと把握しておく事」が非常に大切になります。
また、「お問い合わせへの障壁を下げる」というのも選ばれやすくするための施策の一つですよね。
お問い合わせをするだけで何か有益な情報が得られる、物理的なメリットがある特典などを付ける事で、お問い合わせへと進んでもらえるかもしれません。
さらにお問い合わせへの障壁を下げる事と同時に、「無駄に障壁を上げていないか確認」する事も大事です。
広告主側は特に気にしていないのに、広告を見るユーザーが勝手に障壁を上げてしまう、ということは、実はよくあることです。これは自分たちだと非常に気がつきにくい部分でもありますが、そういったところもケア出来るようになると、自然とコンバージョン率は改善されますので、色々な立場の人から、ランディングページの”客観的な意見”を聞くのも良いと思いますし、ターゲットユーザーを、今一度見つめ直す事も大切だと思います。
最後に、ターゲットユーザーの選択肢の一つに入るために・・・、クリックされなければまずは始まりませんので、クリックされる位置に適切に広告を表示させる、検索のタイミングできちんと広告が表示されるよう設定しておくということも、基本中の基本ですが非常に大切な事だと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智