Yahoo!JAPAN 常時SSL化に伴うYahoo!広告の影響について
昨年11月からYahoo!JAPANの常時SSL化に伴って、Yahoo!JAPAN各サービスのURLの変更が始まりました。
Yahoo!広告を出稿している広告主の方であれば、昨年の11月からメールなどでお知らせを受け取っている方も多いと思いますが、それに伴ってYahoo!広告を出稿している方の中に、対応をしなくてはいけない方も出てきました。
今回の件、Yahoo!JAPANが利用者に対して、より安全にサービスを使ってもらうようYahoo!トップページやYahoo!ニュースなどYahoo!のサービスすべてを常時SSL化(AOSSL)するというものです。
それに伴って、Yahoo!ニュースはもちろんYahoo!トラベルだったり、Yahoo!求人だったり、Yahoo!不動産だったりというYahoo!が提供しているサービスのURLが変更となるという事です。
で、それがYahoo!広告の出稿や設定にどのような影響があるのか、というと、普通にキーワード入札して広告文作って検索結果画面に広告表示させて・・・と使用している広告主の方は特に影響はないかと思います。
今回の件で対応しなくてはいけないのは、以下のような設定をされている広告主の方です。
1、スポンサードサーチ サイトリターゲティング
「ターゲットリスト」条件設定時の「参照元URL」
2、YDN サイトリターゲティング
「ターゲットリスト」条件設定時の「URL」および「参照元URL」
3、YDN プレイスメントターゲティング
「プレイスメントリスト」の「URL」
まず、1つ目、2つ目のスポンサードサーチ、YDNのサイトリターゲティングについてですが、どういう事かというと、リターゲティングは広告の配信対象を”ターゲットリスト”という形でリスト化し、広告を配信する仕組みです。
そのターゲットリストは、自社のウェブサイト全体であったり、ウェブサイト内の特定のページだったりと、それぞれ条件を指定、または組み合わせてリスト化して行く事が出来ますが、その条件の中に「参照元」というものがあります。
“特定のウェブサイト(URL)から来たユーザー”というように参照元を条件として指定し、そのユーザーをリスト化していく事が出来るわけですが、その参照元に「Yahoo!のサービスを指定していた場合、常時SSL化でYahoo!の各サービスのURLが変更になるから、もしYahoo!のサービスを参照元として指定していたら変更してください」という事です。
3つ目のYDNプレイスメントターゲットとは、YDNでは広告配信先を指定して広告配信する事が出来ます。
その配信先にYahoo!のサービスを指定して設定しているのであれば、それもURLが変更となるため、変更後のURLにしてください、という事ですね。
上記の設定をしなければ、ターゲットリストの参照元の場合には、URL変更後にその参照元から来訪したユーザーはリストへ溜めていく事が出来なくなります。
また、プレイスメントターゲットについても、URL変更後はその媒体に広告を表示させることが出来なくなるので注意が必要です。
昨年から順次URLの変更が始まっていて、もうすでに変更になっているサービスも多くありますので、上記に該当する方は早急に変更URL一覧のリストを確認し、対応しなくてはいけません。
変更URLリストはYahoo!広告からのメール内から一覧をダウンロードする事が出来ます。
ただ、一つだけ気をつけなければいけないのが、URL変更の日程がバラバラなので、どちらかだけを設定しておくと、どうしても穴が生まれてしまう、という点です。
一応、Yahoo!の各サービスそれぞれに対して変更時期は発表されていますが、「2017年3月」というように、ちょっとざっくりしているため、仮に3月1日に広告の設定を変更しても、その日にYahoo!側のURLが変わらない可能性もあるからです。
そういった事態を避けるために、Yahoo!広告では、その移行期間内は“新、旧両方のURLを設定しておくように”となっています。
以上です。
今回の変更、対応しなくてはいけない広告主の方は限られると思いますが、もし該当しているかも?という方は一度確認しておいたほうが良いと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智