スマートフォンのパフォーマンスがよくないと感じた時は
スマートフォンの検索は年々増えており、リスティング広告でも無視することが出来ないデバイスであることはもちろん、業種によっては(もうすでに業種とかも関係なくなりつつありますが)PCよりもスマートフォンのほうが表示回数やクリック数が多いというケースも多くなってきていますよね。
なので、効果測定をする際に、”デバイス別の効果”を見る方も多いと思います。
デバイス別で効果を見た時にPCとスマートフォンのコンバージョン率が同じくらいであればよいですが、PCとスマートフォンでコンバージョン率を比べてみると、スマートフォンが著しく悪いなんてケースも多く、そのような場合にはスマートフォンへの広告配信を見直す必要がありますが、まずはスマートフォンとPCとの違いを認識する必要があります。
まず、スマートフォンとPCとでは検索する状況に違いがありますよね。
ターゲットユーザーが働いている人であれば、スマートフォンは、所謂「携帯電話」ですので、移動時間やすきま時間に検索されるという事は考えられます。
なので、通勤時間帯などはほぼスマートフォンでの検索なんじゃないか、と仮説を立てることが出来ます。
またPCであれば平日昼間の就業時間内は机の上でスマートフォンを出していじるという事は、なかなかやりにくいことだと思いますので、就業時間内だとPCのほうがよく使われるような気もします。
ただし、ターゲットユーザーが主婦だったり、普段は働いていない人だとしたら、この限りではありません。
平日日中でもスマートフォンを使って検索をする事が多いと思いますが、家事をしなくてはいけない時間帯はやや減るのではないか、とも考えることが出来ますよね。
こういった状況の違いプラス、デバイス別で検索に使うキーワードにも違いがあると言われています。
一般的にスマートフォンでの検索は”長いキーワードよりも短いキーワード”で検索する傾向があると言われていますし、”指で入力しやすいキーワード”が良いとされています。
PCよりも入力はしづらいので、キーワードの入力途中で”キーワード予測で出てくるキーワード”をクリックするケースも十分考えられますので、そういった事も考慮しておかなければいけない点です。
スマートフォンとPCユーザーとでは以上のような違いがあるため、入札するキーワードはもちろん、広告の配信設定などもそれぞれにしていく必要があります。
現在、一つの広告文でPC用の広告のリンク先URLとスマートフォン用のURLの両方を設定することが出来るため同じキャンペーンの、同じ広告グループの、同じ広告文にPC、スマートフォンを両方設定されている方も多いと思います。
たしかに手軽に、簡単にスマートフォンへも広告が出せるので便利といえば便利ですが、上記のような違いに対応するためには、スマートフォン向けとPC向けとでキャンペーンを分けて作成し、広告配信設定やキーワード、広告文を出しわけをしていく事がベターは方法なのかと思います。
もちろん業種、業態によって違いがあると思いますし、広告戦略の違いもあると思いますので、この限りではないと思いますが、あまり考えずにPCとスマートフォンの両方に出稿をしていて、どちらか一方のパフォーマンスが悪いな、と感じている方は、一度考えてみる事をお勧めします。
株式会社アイエムシー 大塚雅智