データを正しく計測する事は手段であって目的ではない
リスティング広告を運用する際に、大抵の場合にはYahoo!広告、Google広告共に「コンバージョン測定機能」を使用し、その広告の成果を確認したり、その後の改善に役立てたりしますよね。
またGoogleアナリティクスなどのアクセス解析ツールでも同じようにコンバージョン測定をおこなったり、キャンペーンごと、広告グループごと、キーワードごと、広告文ごとなどとカスタマイズして設定しておけば、それぞれウェブサイト内でどのように動いたかなど詳細にデータを計測する事が出来ます。
このようにデータを計測する事はリスティング広告をより有効に活用するための手段の一つですが、たまに「コンバージョンを計測していなかった」とか、「アクセス解析のデータをきちんと計測出来ていなかった」なんて事もあります。
もちろん、正確にデータを計測する事は非常に大切なことなので、きちんと計測出来るように設定し直すという事をしていくべきなのですが、データが出揃っていないからと言って、「こんなんじゃ改善策なんて出せないよ」というのは少し違いますよね。
例えば、Yahoo!広告やGoogle広告でコンバージョンが計測されていなかった場合でも、キーワードや広告文の表示回数やクリック率、デバイス、地域などターゲティング設定の数字などは見ていく事が出来ます。
また検索クエリレポートで必要なキーワードを拾う、不必要なものは除外する、というような作業も出来ます。
Googleアナリティクスのほうでコンバージョンが計測出来ていれば、リスティング広告の管理画面でコンバージョンが計測されていなくても問題がないケースもありますし、そのあたりは”計測出来ている数値を元に仮説を立てる→改善策を出す”と改善を進めていく事が出来ますよね。
先ほども書いたように、正確に数字を計測するに越したことはありませんので、きちんと計測する事もすごく大切ですが、正確に計測する事よりも「出てくるデータをどのように活用するか」のほうがもっともっと重要で大切なことです。
データを計測するという事が目的ではありません。
データ計測はあくまでも手段であって、目的は「売り上げを上げること」、「販売数を伸ばすこと」というのであれば、まずそのために何をすべきか常に考えていく事はとても大切な事だと思いますよ。
株式会社アイエムシー 大塚雅智