リスティング広告代理店を選ぶ際に大切な担当者を見極めるポイント
昨日書かせていただきました「リスティング広告を代理店に頼むメリット」の続きとして書かせていただきます。
リスティング広告代理店と一言で言っても、運用方法や管理方法など様々な違いがありますが、リスティング広告の運用を代理店にアウトソーシングする時に大切なことは「担当者」だと思います。
その担当者が、打ち合わせから実際にリスティング広告の改善作業など実務までこなす代理店であれば、当然担当者のレベルによってリスティング広告の成果も左右されてくると思いますし、打ち合わせをする担当者があくまで営業マンで、実際の改善作業などは運用部隊が別にある代理店の場合でも、その担当者が打ち合わせの時に出てくる疑問などに即座に答えられるようでなければいけません。
さらに、実際代理店に運用をお願いした場合、どこまでの作業がサービス内容として含まれているのかというのも代理店によって様々なので確認しなければいけないと思います。
出稿するキーワード数や広告文の数に上限を設けている代理店もあり、そのような場合は改善の障害になりかねません。
そういった事を踏まえて、実際に担当者と商談する際に気をつけておきたいポイントを以下書かせていただきます。
・経験がどれくらいあるのか
・サービスの作業内容はどこまでか、手間はかけられるのか
・目的を共有できるか
・コミュニケーションがとれるか
「経験がどれくらいあるのか」というのは、今までその担当者が幅広く様々な業種、業態のリスティング広告の運用してきたという実績のことです。
これからリスティング広告をお願いする自社の商品、サービスと同様なものをリスティング広告で扱ったことがあるかという経験とはちょっと違います。
自社の商品、サービスを扱ったことがあるという実績は、あるに越したことないと思いますが私はあまり気にしません。そういったいわゆる競合他社の成功実績があり、同じ方法をとったからといって同じように成功するとは限らないからです。
それよりも大切なのは、「数値改善の実績」や「問題解決の実績」です。改善するロジックがわかっていなければリスティング広告を運用する上で出てくる数値の改善は出来ませんし、何か問題が発生した時の解決策が出てきません。
商談する際、自社で抱えている問題点や悩みなどをその担当者へ投げかけてみて、どのような返事をするかで判断するのも良いかもしれません。
「サービスの作業内容はどこまでか、手間はかけられるのか」という点は、契約後、トラブルにならないために確認しておいた方がよい点です。
先程書いたように、キーワード数や広告数に上限があるのかないのか、打ち合わせの頻度やレポートの頻度、その他サービス上の制限があるのかないのかなど事前に確認する事が大切だと思います。
また、「手間はかけられるのか」という点について、リスティング広告の運用や改善の施策というのは、細かいところまで含めたら本当にキリがありません。
その「手間」を解消するというのはリスティング広告を代理店にアウトソーシングするメリットの一つだと思いますが、その「手間」をどこまでかけてもらえるのかを、発注する前に確認する必要があると思います。
「目的を共有できるか」という点はリスティング広告の運用をはじめると、数値の最適化ばかりを追いかけてしまいがちです。それが全て悪いわけではないと思いますが、リスティング広告の数値の最適化は出来ているけど、事業の成果はぜんぜん上がらないというのでは意味がありません。
リスティング広告を導入する目的、事業全体で成果を挙げていくためにリスティング広告をどのように運用していけばよいのか、という「目的」の部分を共有し、同じ方向を向いて改善をしていく事が出来るかというのが非常に重要だと思います。
「コミュニケーションがとれるか」というのも重要な要素だと思います。
先程の「目的を共有できるか」という事に似ている部分もありますが、目的を共有した中で問題点、改善策を一緒に考え、時には第三者としての立場で意見を出すというようにパートナーのような関係になれるかどうか、という事です。
これはすぐにはわからないかもしれませんが、商談でお話しをしている時の気が合いそうだ、合わなそうだというようなところから判断するしかないのかもしれません。
以上、書かせてもらった事が全てではありませんが、リスティング広告を代理店にお願いした場合、ダメだったからすぐに他の代理店に・・・とならないためにご参考程度に覚えていただくと良いかと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智