広告費のコントロールでより効果的な運用をする
リスティング広告は広告主側で広告費を自由に決められるというのも特長の一つですよね。
雑誌媒体とか新聞とか、チラシとかもそうですけど他の広告媒体って、枠が決められていて、そこがいくら、というようになっていますが、リスティング広告は広告費を自由に設定&コントロールする事が出来るので、そういう意味でも使い勝手が良い広告媒体なんじゃないかと思います。
このリスティング広告の「広告費をコントロール出来る」という点について、これは広告出稿をする/しないだけに限らず、”その予算内で何を優先するか”、”予算をどのように使うか”という事も細かく設定する事が出来ますし、極端な話、広告費のコントロールがリスティング広告の成否のカギを握ると言っても過言ではないと考えています。
わかりやすい例ですが、例えば、スマートフォンへの広告配信がPCに比べて著しくパフォーマンスが低い状態になっているアカウントがあったとします。
コンバージョン率はPCだと5%、スマートフォンだと0.5%でクリック単価やクリック数は同じだとした場合、以下のような感じになっていたとします。
PC:
クリック数:400
クリック単価:100円
コンバージョン率:5%
コンバージョン数:20件
広告費:40,000円
1件あたりの獲得コスト:2,000円
スマートフォン:
クリック数:400
クリック単価:100円
コンバージョン率:0.5%
コンバージョン数:2件
広告費:40,000円
1件あたりの獲得コスト:20,000円
こんな状態になっている場合、今の時代、スマートフォンを無視する事が出来ないということは百も承知ですが、PCのクリック数に伸びしろがある場合、広告予算の関係でPCのクリック数が抑えられてしまっている場合、スマートフォンで使っている予算をPCに集中投下するというやり方は間違いではありませんよね。
同じ広告費80,000円を使っても、PCとスマートフォン両方に出稿している場合、先ほどの例をPC、スマートフォンを合計すると、以下のような感じになります。
PC、スマートフォン合計:
クリック数:800
クリック単価:100円
コンバージョン率:2.75%
コンバージョン数:22件
広告費:80,000円
1件あたりの獲得コスト:3636円
で、以下がPCに全ての広告費を使った場合です。
PC:
クリック数:800
クリック単価:100円
コンバージョン率:5%
コンバージョン数:40件
広告費:80,000円
1件あたりの獲得コスト:2,000円
同じ広告費で18件コンバージョン数が増えるのであればいいですよね。
もちろん上記は極端な例かもしれませんが、これだけ差が無くても、効果的なところに広告費を集中していく事でリスティング広告の成果は上げていく事が出来ますし、リスティング広告はそういった広告費のコントロールがしやすい媒体でもあります。
今回はデバイス別で説明をしましたが、これはデバイスに限らず、キーワードでも広告グループでもキャンペーンでも、地域でも時間帯、曜日別でもなんでもコントロールすることは可能ですので、効果測定をきちんとした上で、適切な広告費のコントロールでより効果的な運用をしていきましょう。
株式会社アイエムシー 大塚雅智