“可能性”を検討してみる
リスティング広告はキーワードの選定も含めて、様々なターゲティングが出来る広告媒体です。
そのターゲティング機能の中に、「地域配信」とか「曜日配信」、「時間配信」なんかも含まれていますが、これらのターゲティング設定について、「ウチは法人相手に商売をしているから土日は必要ないんだ、平日の9時から17時だけの広告配信でいい!」という方や、「現状、お客様のフォローが出来るのが東京23区内だけだから広告配信地域も東京23区だけで設定する」という方もいらっしゃいますよね。
もちろん予算の関係もあるのだと思いますが、自社でやっているビジネスや営業形態を考えて、このようなターゲティングの設定をされているのだと思いますし、それであればこのような設定をするのは正解です。
ですが、曜日配信、時間配信、地域配信にしてしまうと、あたり前の話ですが、リーチ出来る部分が限定されてしまいますので、少なからず機会損失になる可能性があります。
例えば上記の例で言えば、お客様が法人だったとしても土日に営業している企業もありますし、最近で言えば土日の時間があるときにスマートフォンなどで情報収集をしているというケースも考えられますよね。
スマートフォンで情報収集している場合、その場でお問い合わせや注文が入らない可能性も十分に考えられますが、数件ピックアップして月曜日に一斉にお問い合わせをする、なんていうユーザーの行動も想像する事が出来ます。
もしそのようなユーザーがいたとしたら、「土曜だから、日曜だから」なんて言って広告を停止していた期間は間違いなく機会を損失しているという事になります。
同じように広告の配信地域を限定している場合でも、ビジネスによっては通販やお客様と対面せずに成立させる事も可能であったり、対面する事が必須だったとしてもお客様が定期的に都内に来るような方かもしれません。
物理的にどう考えても指定した時間外や指定したエリア外だとお金をもらえるようなサービスが提供できないというケースや、そこに対応してしまうと経費がかかり過ぎてしまい赤字になってしまうというものであれば、そこは無理する必要もないと思いますが、もし”利益を出せる可能性”があるのであればそういったところも考えてみるとビジネスを広げるチャンスになると思います。
実際に今までは通販なんて考えたこともなかったのに、「自分の商品も通販が出来るのではないか?」と考え、遠方の同業者と提携し新たに通販事業をはじめるなんて方もいらっしゃいます。
全てにあてはまる話ではないと思いますし、ターゲティングの設定は「予算をより効果的なところに投下する」というのが大前提ですので、効果的な場所を見極めていくということは非常に大切ですが、はじめから「出来ない」と決めつけず、まずは可能性から考えていくと思いもよらない成果を上げられるようになるかもしれませんよ。
株式会社アイエムシー 大塚雅智