リスティング広告の基本中の基本を思い出し、改めてアカウントを見つめ直す
自社のリスティング広告を長年数年運用されている方もいれば、まだ広告運用を開始して数ヵ月という方もいらっしゃると思います。
特に広告の運用歴が長くなればなるほど、基本的なことを忘れてしまいがちになってしまいますよね。
自分は大丈夫だ!と思っていても、気が付いた時には管理画面の数値や指標ばかりを目で追って改善していたり、自社で扱っている商品やサービスの事を適切に伝えられていなかったり、伝える内容がなぜだか変わっていってしまったりすることもありますので、定期的にアカウント内の設定状況の見直しをすることは非常に重要です。
もちろん管理画面の数値や指標ばかりを追って運用することが悪いわけではありませんが、リスティング広告を運用する目的が抜けてしまって、いつの間にか進むべき方向が変わってしまっていたという事もありますので注意しなくてはいけません。
普段から気を付けていると思いますが、リスティング広告の基礎である特長を今一度確認し、正しい方向に向かっているのかの再確認をおこなうとともに、改めてリスティング広告の特長を活かし、最大限活用出来ているのかを確認していく事も大切だと思います。
リスティング広告の特長というのはたくさんあると思いますが、基本的なものとして以下のようなものがありますよね。
・検索エンジンの検索結果上部に広告を表示させることが出来る
・検索するキーワードに合わせて広告が表示される
・広告文は広告グループごとに設定することが出来る
・すべての結果が数値として確認することが出来る
もちろん全てにおいて上位掲載出来るわけではなく、入札価格を抑え目に設定している場合などは、下位に掲載される事になるのですが、掲載順位でコンバージョン率が変わる事はよくあるので、今まで上位、一番上に掲載させた事がないという方は掲載順位に着目してみるもの良いかもしれませんね。
検索するキーワードに合わせて広告が表示される、というのは、裏を返せば”きちんとターゲットをきちんと見据えたキーワード戦略を考えよう”という事でもあります。
ただ関連するキーワードだからこのキーワードで広告を出すというのではなく、ターゲットユーザーが「どんな人物」で、「どんな状況になった時」に検索をするのか、というように考えていくことが大切ですよね。
広告文は広告グループごとに設定することが出来る、というのも、ターゲットが検索する状況に合わせて、「そのキーワードで検索をするユーザーにだけ響くような広告文」を作るという心掛けが大切です。
「広告文を変えたくらいで成果なんか変わらないよ」という方もいらっしゃいますが、広告文だけでも成果を変えることは十分可能ですし、仮にですが、CVRが0.1%しか変わらなかったとしても広告文を変えただけで0.1%ですからね、そういった小さいことの積み重ねが大切だと思います。
すべての結果が数値として確認することが出来る、というもは、実は最大の特長ではないかとも思っていますが、広告の掲載結果から効果に至るまで、また、アクセス解析の数値も入れると、本当に膨大なデータになります。
全ての数値を確認しなくてはいけないという事はありませんが、データがいいければ多いほどアカウントの改善をするにあたっての仮説を立てる作業はし易くなり、その仮説の精度も高まりますよね。
今回書いたのは基本中の基本のような部分ですが、もし改善に行き詰ってしまっている方がいるならば、基礎の部分を改めて考えなおし、改めて自社のアカウントを見つめ直すというのはよいと思いますよ。
株式会社アイエムシー 大塚雅智