見方を変えて新たな問題点を見つける
リスティング広告は、自分ではきちんとした設定をしていると思っていても、実際にはあまり効果が出ていなかったり、うまく集客に結び付けられていないなんていう事がよくありますよね。
そんな時、「リスティング広告の設定に問題はないんだから、やっぱりこのランディングページがダメなんだろうか」とか、「このジャンルでは他社に取り負けてしまって、そもそも勝負にならないのではないか」なんて考えてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、自分なりに設定自体きちんとしていたとしても、それが十分に機能していないという事もありますので、まずはそのあたりをきちんと確認する事も大切だと思います。
例えば、ある程度クリック数もあるのにコンバージョンになかなか繋がっていないアカウントがあったとします。
これだけ聞くと、「除外キーワードが適切に設定されていないために無駄なクリックが多いのかな?」とか、「ビッグワードばかりで購買意欲の高そうな掛け合わせのキーワードへあまり出稿していないのかな?」なんて事を思い付きますが、上記2つはきちんと設定されているアカウントでした。
また運用面でもずっとほったらかしというわけではなく、広告文の入れ替えも定期的におこない、検索クエリも定期的に確認し、必要であれば除外キーワードの追加の設定もおこない・・・と、ここまで自分でやっていれば、リスティング広告の設定自体には問題はない、他のところに問題があるはずだ、と考えてしまうのかもしれません。
しかし設定方法や運用方法だけではなく、実際の配信結果の割合を見てみると、また新たな問題が見えてくる事もあります。
配信結果の割合とは、キーワードやデバイスなど”予算の使われ方”のことです。
実際に入札しているキーワードでも、そのキーワードに適切に予算が割り当てられているとは限りません。
同じキャンペーン内に設定したキーワードであれば、それらのキーワードに対して個別で入札価格を設定する事は出来ますが、基本的には同じ”一日の予算”内で管理されていきますので、意味の広いビッグワードと購買意欲の高いスモールワードを同じキャンペーン内で運用しようとすると、ビッグワードのほうばかり予算が使われてしまって購買意欲の高いスモールワードは表示もクリックもごくわずかだったなんて状態になる可能性もあります。
同じようにデバイス別でも、入札価格の調整率である程度予算の使い方をコントロールしていく事が出来ますが、あくまでも”ある程度”であって、同一キャンペーン内ですべてのデバイスに広告を出稿しているならば、それらを個別でコントロールというのは完全には出来ませんよね。
このように設定や運用方法などで特に問題がないように思っていても、少し深掘りしていくと問題があり、それがコンバージョンに繋がらない要因になっているということはよくある事ですので、「あまり効果がないな」とか「最近成果が落ちてきたな」と思った時には、ぜひいろいろな角度から効果測定をしていく事をお勧めします。
株式会社アイエムシー 大塚雅智