戦略をきちんと立てたアカウント設計を
リスティング広告を始めるとき、「なんかいいって聞いたから」とか「とにかく自社のウェブサイトを検索順位の上位に掲載したいから」などという理由で始めた方も多いと思います。
特に自社で運用している方からすると、「自社のウェブサイトは”プロ”が作ったんだから集客出来てあたり前、だったらきちんと見てもらえさえすれば・・・」というような理由でリスティング広告を始めた方も多いのではないでしょうか。
たしかにそれで成功するケースもあると思いますが、一方で、それだけではダメで「リスティング広告なんて効果がないや」とやめてしまった方も一定数いると思います。
リスティング広告を運用することもそうですが、ウェブサイトを作成するときにも”戦略”が非常に大切で、その戦略に合わせた集客のストーリーを組み立て、ウェブサイトやリスティング広告も、そのストーリーの中に一貫して組み入れていく必要があります。
戦略がないと、行き当たりばったりになってしまうため、改善の方向性も定まらず、「やったけどダメだった」と早期の撤退に繋がってしまいますので、このあたりきちんと戦略を立てる必要があると思っています。
「戦略」なんて聞くと、すごく難しいように感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなに難しいものではなく、まず「ビジネスの目標」を設定し、それに合わせて、どのように未来のお客様を誘導していくかというストーリーを考えていくだけです。
例えば、BtoBのビジネスの場合、受注がビジネスの目標だとして、未来のお客様とのタッチポイントを考えていきます。
ウェブでの検索も一つのタッチポイントだと思いますし、ニュースリリースやリアルなところだと展示会だったり、いろいろなところにタッチポイントがありますよね。
そのタッチポイントそれぞれから、検索であればどんな検索から広告文を見てウェブサイトへ入ってきて・・・、で、お客様にどのような階段を上ってもらってコンバージョン(お問い合わせ)→商談→受注となるのか、ストーリーを考えていきます。
そのストーリーがタッチポイントごとに作ることが出来たら、そのストーリー通りに進められるように、ウェブサイトの構造だったり、リスティング広告のアカウント設計だったりと考えていけば、”戦略”の完成です。
この「戦略を考えよう」という事について、本当に何も考えずにやっている方って実はそんなに居なくて、「戦略」なんて仰々しい名前を付けていなくても、なんとなくぼんやりとストーリーをイメージしているという方も多いです。
“ターゲットを想像してその行動を考える”こともぼんやりとした戦略の一つだと思いますが、そういう方はもう一歩踏み込んで、きちっとした戦略を考えることで、効果測定の仕方や見方も変わると思いますので、リスティング広告だけではなく、ウェブでの施策全体で効果が変わってくると思います。
「現在、もうすでにウェブ関連は走らせてしまっているから、今からイチから戦略なんて・・・」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、途中からでも全然遅くはないですので、ぜひやってみたらいいと思いますよ。
株式会社アイエムシー 大塚雅智