数値の掛け合わせでボトルネックを見つける
リスティング広告で広告を出稿すると、色々な数値が出てきます。
広告の表示回数(インプレッション数)やクリック数、クリック率、平均クリック単価や掲載順位などの広告の掲載結果から、お問い合わせや購入に至った数(コンバージョン)やその率であるコンバージョン率、1件あたりの獲得コストなどの成果の指標も管理画面から一目で確認することが出来ます。
このほかにも上記の指標に対して、日別の数値、曜日別の数値、時間別の数値、また地域別やデバイス別などでも確認する事が出来ますので、アカウント内の数値を改善しようとした時には、これら数値を確認したうえで改善施策を考えていく事になります。
これらの数値を使って、今までよりも費用対効果を高めて広告配信しようと思うならば、コンバージョン率の高いところや1件あたりの獲得コストの低いところを狙って広告を出す、またはコンバージョン率の低いところや1件あたりの獲得コストが高い、費用対効果の悪い部分は配信停止にすることで改善してくことが出来ますよね。
時間帯別の数値を確認してみたら日中はコンバージョン率がよくないな・・・、となったら、日中の時間帯は広告を停止してみたり、入札価格の調整率を使って入札価格を抑えてみたりという施策はやっている方も多いと思いますが、ここから一歩踏み出して、”数値の掛け合わせ”をしてみると、また違った結果が見えてくる事があります。
例えば、時間帯別×曜日を掛け合わせて、それぞれにコンバージョン率を表にしてみたりすると、特定の曜日だけ日中のコンバージョン率が良かったりなんて事もあったりします。
時間帯別の数値だけで見て「日中はダメだな」と判断してしまっていたものが、実は効率の良い曜日があったとなったら、また施策も変わってきますし、そもそも仮説も変わってきますよね。
同じように、時間帯にデバイス別の数値を掛け合わせたり、曜日別にデバイス別の数値を掛け合わせたりとしてみると、仮説や施策の幅が広がってきます。
この数字を掛け合わせて見ていく方法は、上記のように主に”どこに予算の比重を置こうか”と考えるときに使用していますが、それだけではなく、ウェブサイトを見に来るユーザー(=ターゲットユーザー)は誰なのか、どんな生活をしているのか、どんなタイミングで検索をして、どういう時にコンバージョンになりやすいのか、などの推測や仮説を立てるのにもとても役に立ちます。
それらの仮説というのは、リスティング広告の改善だけではなく様々なマーケティング活動に役立てていく事も出来ますので、ぜひ色々と数値を掛け合わせて活用してみてください。
株式会社アイエムシー 大塚雅智