クリックはされているのにコンバージョンが獲得出来ない時の改善策
リスティング広告を運用する目的は様々だと思いますが、その目的を達成するための成果指標に「コンバージョン」を計測している方がほとんどですよね。
コンバージョンを計測するということはリスティング広告が効果的だったかどうか、という効果測定の面もありますが、その後、さらに効果的な広告活動にしていくための改善施策を考えていくための指標にもなりますので、きちんと計測をしていくことは非常に大切なことです。
ただしリスティング広告を出稿していても、必ずしもコンバージョンが獲得出来るとは限らず、例えばですが500クリック、1000クリックとクリックはされているにもかかわらずコンバージョンが1件も獲得出来ないという事もあり得ますよね。
リスティング広告の成果が出ていないのはもちろん、改善の為の指標という点でも頼りないものになってしまいますので、まずはコンバージョンを獲得することから考えていかなければいけません。
まず、コンバージョンが獲得出来ていない状態での改善策として、いろいろと考えられるモノはあるのですが、基本的なところから、以下の3つのポイントを確認してみると良いかもしれません。
・きちんとターゲティングがされているか。
・きちんと商品やサービスの事を伝えられているのか。
・競合他社との差別化は出来ているか。
ひとつめの「きちんとターゲティングがされているか」という部分については、主にキーワードを見ていきます。
クリックされているキーワードの検索クエリを確認し、無駄なクリックばかり発生していないかどうかチェックするとともに、場合によっては、その入札しているキーワードは「そもそもターゲットユーザーが検索するキーワードかどうか」という点も考え直していく必要があるかもしれません。
ふたつめの「きちんと商品やサービスの事を伝えられているのか」については広告文と広告のリンク先ページを見ていきます。
商品やサービスを買う人はどんな人で、どういう状況の時に検索をするのか、その商品やサービスを手にする事でどのようなメリットがあるのかなど、きちんと伝えているかどうか確認します。
商品やサービスを売る側の立場だと、どうしても「売り手目線」になってしまい、商品やサービスを買う側の気持ちを忘れてしまいがちです。
売り手側では商品やサービスの事を最大限伝えているつもりでも、買い手側には伝わっていなかったり、魅力的に感じないという事も多々あるという事を忘れずに「買い手の目線」、「ユーザー目線」で伝えていくように考えていく必要があります。
みっつめの「競合他社との差別化は出来ているか」というのは、リスティング広告は常に比較検討される広告だという事を忘れないということ。
リスティング広告に限らず、自然検索含めて検索エンジンの検索結果画面に自分の広告だけが出てくる事なんてまずあり得ませんので、競合他社との違いを明確にするということはコンバージョンを獲得する上でとても重要となってきます。
競合他社との差別化をしていく上で他社がどのような伝え方をしているのかなどを調べる”競合調査”をしていかなくてはいけないのですが、競合調査をする前に、自社で扱っている商品やサービスの事も今一度見つめ直したほうがいいかもしれません。
自社の商品やサービスはどういった人に向けたものなのか、どういう時に必要になってくるのか、特長は何なのか・・・、それを意識した上で競合調査をすると、差別化すべきポイントが明確になってくると思います。
以上がコンバージョンが獲得出来ない時に確認する3つのポイントでした。
まだまだ確認すべき点はあると思いますが、コンバージョンが1件も獲得出来ない状態というのは、基本的なところで問題があるケースがほとんどですので、基本的な部分を再度見つめ直して改善していくのがよいかと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智