広告費の過度な消化を抑制するだけじゃない1日の予算の活用方法
広告主の方からすると、広告の成果と同じように広告予算についても気になるところだと思います。
リスティング広告はクリック課金型なので検索をしてきたユーザーがクリックをしなければ広告費がかかる事はありませんが、検索数やクリック数をコントロールすることは出来ませんので、何かの拍子にクリック数が増えてしまい広告費が消化されてしまうのではないか・・・と心配されている方もいらっしゃると思います。
そういった部分をコントロールするために、リスティング広告では主にターゲティング設定をおこなう事が出来る「キャンペーンごと」で1日の予算というものを設定することが出来ますよね。
それぞれのキャンペーンごとで1日の予算を決めることが出来ますし、Google広告ではキャンペーンをまたいだ1日の予算の設定もすることが出来ます。
広告費というのは、月の予算とか、年間の予算とかがあると思いますので、キャンペーンの1日の予算というのは広告主からすると確かに便利だし重要な設定だと思いますし、キャンペーンは元々、ターゲティングの設定ごとに分かれているため、ターゲティングの設定によって予算を分けることが出来るのも、すごく便利だと言えば便利です。
ですが、この「1日の予算を設定する」という作業について、一番重要な役割は「どのように予算を使い分けるのか」ということだと思います。
例えばですが、ターゲティングの設定などは同じであっても、ビッグワードとスモールワードでキャンペーンを分けて、それぞれに1日の予算を設定して管理するとか。
ケースによって違いはありますけど、これだけでパフォーマンスが改善されることもあります。
今までビッグワードとスモールワードを同じキャンペーンで設定をしていた場合、ビッグワードにばかり予算が取られてスモールワードには十分行き届かなかったなんてことも考えられます。
一般的にビッグワードよりもスモールワードのほうがコンバージョン率は高くなりますよね、2語の部分一致キーワードよりも具体的な要素が入った3語の絞り込み部分一致キーワードのほうが、出稿側からも狙いを付けやすいので、コンバージョンに至る確率は高まりますが、2語のキーワードよりも圧倒的にインプレッション数は少なくなります。
これを同じキャンペーンで管理した場合、2語の部分一致キーワードにばかり予算が取られて、数少ないチャンスである3語の絞り込み部分一致キーワードで検索されたときに、予算が足りないために広告が表示されなかったらかなりのチャンスロスになります。
そういったことを起こさないために、きちんと効果的にコンバージョンが取れるよう、キャンペーン分け&予算管理を考える必要があると思います。
リスティング広告を導入したばかりのころは、そのようなキャンペーン分けをしてなかったり、したくてもどれくらいのインプレッションがあって、という事がわからなかったりすることもありますが、別に一番最初からやってないといけないわけではありませんので、そのような状態に陥っていると気づいてからでも対策をしていくと良いと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智