直帰率はランディングページの効果を測るだけの指標ではない
リスティング広告の効果を改善していくためにはいろいろと考えていかなければいけない点がありますよね。
基本的にはコンバージョン数やコンバージョン率、1件あたりの獲得コストなどを改善していくことを考えていかなければいけませんが、それよりも前の段階でも重要な指標はありますよね。
もちろんそれらはすべて、上記コンバージョン(成果)に対する指標を改善するための指標ですので、とても大切な指標です。
それらの指標の一つに「直帰率」というものがあります。
この直帰率とは、その名のとおり「1ページしか閲覧しなかったユーザーの割合」のことで、一般的には、お客様になり得ないあまりよくないユーザーとしても考えられています。
もちろんこの考え方には例外もあり、例えば1ページ完結型のランディングページだったり、他のページやコンテンツへの誘導を意図的に無くしているページなどでは直帰率は参考になりません。
あくまでもウェブサイト型の場合での判断ですが、直帰率が高い=あまりランディングページがよくない、というように判断することができます。
このように直帰率の良し悪しというのはランディングページの良し悪しの判断に使われることが多いのですが、ランディングページだけではなく、いろいろと部分の改善指標にもなったりします。
Google広告の場合、Googleアナリティクスと連携させることで直帰率などの指標をキャンペーンごと、広告グループごと、キーワードごとなどと確認することができますが、それらの直帰率を確認することでキーワードがきちんと合っているか、ターゲットユーザーを呼び込めているか、といった判断の材料の一つにもすることができます。
また、広告文がフィットしているのかいないのか、過度に期待させていないかなどの判断の一つにすることもできます。
ランディングページがよくないから直帰率が高いんじゃないか?と考えることもできますが、そもそもキーワードや広告文の段階でターゲットユーザーを呼び込めていなかったら、どんなに良いランディングページだったとしても直帰率が高くなってしまうのも無理はありません、だってターゲットじゃないんだし。
キーワードがいけないのではないか、広告文での訴求の仕方が悪いんじゃないかなど、結果に対して仮説を立てながら改善していくといいかもしれません。
直帰率に限らず、リスティング広告やアクセス解析に出てくる指標というのは、一元的なものではなく、いろいろな要素が関係していることが多いのも事実ですので、一つの考え方に固まらずいろいろな可能性の中から仮説に合った考え方で改善を進めていくべきかなと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智