自社の魅力的なサービスや商品を必要な人に届けてあげるんだという気持ち
リスティング広告は比較検討される媒体だから競合他社がどのような広告を出しているのか、というのがすごく大事だというのはこのブログでも何度も書いていることです。
ユーザーに何か困りごととか悩みが発生したときに、その解決策を探すために検索をしますからね、その検索結果画面の上部に競合他社の広告と同じように並んで自社の広告が出てくるので、気にするなと言っても気になってしまうかもしれませんね。
たしかにリスティング広告の成否というのは競合他社によるものも少なくはないと思いますが、例えば、以前は調子のよかったアカウントのパフォーマンスが落ちてきてしまった場合、その原因は競合他社にではなく、自社のアカウント内にあるということも多々あります。
検索の傾向やトレンドが変わるなんてことはよくあることですし、Yahoo!広告が先日発表した「完全一致の類似パターンの追加」のように、今までは広告が表示されていなかった検索クエリに対して広告が表示されだした、なんてこともあります。
入札しているキーワードのクリックの割合が変わったら、仮にですけど、コンバージョン率の高いキーワードのクリック数が減って、コンバージョン率の低いキーワードのクリック数が増えていたら、アカウント全体のコンバージョン率が低下するのは目に見えていることですし、同じ入札しているキーワードでも、その中の検索クエリの内容や割合が変わっていたら、これもコンバージョン率の低下につながるということも考えられます。
もちろん、競合他社を意識することを忘れてはいけないと思いますが、意識しすぎるのではなく、まずは自社のアカウントが適切にターゲットユーザーに対してリーチが出来ているか、ターゲットユーザーに対して伝えるべきことを伝えているか(伝わっているか)を再度確認して改善していくことのほうが先ではないかと思います。
100%完璧なアカウントなんてないと思いますけど、ある程度精度の高いリーチが出来ている段階、ターゲットユーザーに対してある程度正確にリーチが出来ているという状態がなければ、競合他社も何もありません。
まずはターゲットユーザーに的確にメッセージを届けてあげるということが先決で、それが出来たあとにはことはないだろうか?”競合他社の事を考えるのはその次です。
競合他社の事をいくら気にしても、他社のコンバージョン率がどれくらいか、コンバージョン数がどれくらいかなんて知る術はないですからね、競合他社の事を考えるなとは言いませんが、意識しすぎないで、自社の魅力的なサービスや商品を必要な人に届けてあげるんだ、困っている人に見てもらえれば絶対に喜んでもらえるんだ、そのためにリスティング広告を活用しているんだ、という気持ちが大切なんじゃないかなと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智