どんなユーザーがどんな目的で来訪しているのかを知るために
リスティング広告というのは、ひと言で言ってしまえば自社のウェブサイトへユーザーを集めるための仕掛けの一つですよね。
広告主として集めたいユーザーというのは、商品を買ってもらえたり契約してもらえたりという”ターゲットユーザー”だと思いますが、この「ターゲットユーザーを集めることができるのかどうか」という点は設定次第でかなり変わってきますので注意すべき点の一つになりますよね。
また、自分でリスティング広告のターゲティング設定をして、「これは完璧だ!」なんて思っていても、実はそうでないケースなんかもあるので、定期的に効果測定をおこない、「きちんとターゲットユーザーに来訪してもらっているのか」を確認することも必要な作業と言えます。
リスティング広告では、キャンペーン、広告グループ、キーワード、広告文とそれぞれに数値を確認することが出来、成果の指標であるコンバージョンもそれぞれに確認することが出来ますが、データの分割機能を使うことでより詳細なデータを確認することもできます。
例えば、デー担保分割機能でデバイス別に分けてデータを確認をしてみると、実は圧倒的にスマホからの流入が多かった、なんてこともあります。
業種によって様々ですがPCでの検索とスマホでの検索というのは、同じ検索という行動でも、その意味や目的が違う事がよくあります。
飲食店が来店目的でリスティング広告をやっている場合、PCでの検索は忘年会や新年会、接待などで使うお店をじっくり探して比較検討し・・・というような検索目的を想像出来ますが、スマホの場合、近場のお店でどこかいいところないかな?というような検索目的が考えられますよね。
もちろん、どちらがいいのかというのはそのお店それぞれだと思いますが、少し高級なお店だったら、サクッと気軽には入れるお店を探しているスマホユーザーよりも、じっくりと比較検討しているPCユーザーに訴求をしたいと考えますよね。
このように一つのデータでも分割機能などを使い、違う角度からデータを見てみると、どんなユーザーがどんな目的で来訪しているのかがよくわかってきます。
どんなユーザーがウェブサイトに来訪しているのかというのは、広告を出す側からするとより明確なメッセージを伝えることに繋げていけるのはもちろんなのですが、より確度の高い改善をしていくためにものという考え方もできます。
上記の「データを分割したらほとんどがスマホユーザーだった」という例で言えば、クリック数は多いけれどもコンバージョンに全然つながっていないキーワードを分割せずにそのデータだけ見たら、「ああ、このキーワードはダメなキーワードなんだな、停止にしてしまおう」と判断する方も多いと思います。
その結果はスマホユーザーだったからで、PCに注力していったりスマホ向けは伝え方を変えたりしたらもっと違った結果になっていたかもしれないのに、浅い部分だけを見て判断してしまっていたら、ちょっともったいないですよね。
どんなユーザーがどんな目的で来訪しているのかを知ることは、広告を改善することだけではなく、正確な情報や有益な情報を求めている人(検索するユーザー)に届けることでもありますので、深く分析して改善に役立てていくと良いと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智