インプレッション数が出ない時は早急に手を入れて改善する
リスティング広告を新たに始めた時や、新たな切り口からキャンペーンを作った時など、広告の配信を開始してみると当初の予測数値とかなり違かったり、計画通りの数値にならなかったりということは多々ありますよね。
そんな時、「まだ始めたばかりだから」と思いつつ、とりあえず様子を見る方もいらっしゃると思います。
例えばキーワードのクリック数なんかだと、一日二日くらいだとクリックはされていてもまだまだ少なく、時間の経過とともに100クリック、200クリックとされていってコンバージョンが付くのかどうか見ていかないといけないので、そのまま様子見するしかない状況でもあります。
また、広告文のA/BテストやランディングページのA/Bテストなんかだと、十分なインプレッション数や訪問数がなければどちらが良い広告なのか判断しかねる部分もありますし、コンバージョンベースで考えていかなければいけない部分も大きいので、まずは様子見をするケースが多いですよね。
このように時間を置くことで、徐々に数が増えていき、結果として良し悪しの判断が出来るくらいの数字に改善されていく事や、しばらく様子を見ることで徐々にわかってくるというものもありますが、リスティング広告では待っていても一向に改善されない問題もあります。
その代表的な例としては「インプレッション数不足」。
インプレッション数が出るかどうかなんて、極端な話1日あればわかることで、特別な事情がない限り、急激に増えたり減ったりするものでもありません。
1日のインプレッション数を1万回と想定していたのに、実際には100回くらいしかなかったとしたら、それはいくら何日も様子を見たところで1日100回前後のインプレッション数にしかなりません。
なのでリスティング広告を始めてみたり、新たなキャンペーンを追加したりなどしたとき、インプレッション数が全然足りていないという状況になったのであれば、まずは早急にインプレッション数を増やすための施策を考えるべきです。
もちろん、コンバージョンの起点となるのはクリックなので、少ないインプレッション数の中からどれだけ多くのクリックを獲得するか、という点でクリック率の改善に目を向けるのも方法の一つですが、クリック率というのは普通にやっていれば10%を超えることは稀で、5、6%前後だと良い数値、1%を切っていることも珍しくないということを考えれば、インプレッション数が極端に少ない状況はその後の集客やお問い合わせ獲得はおろか、そのためのリスティング広告の改善も進まないため、まずは何よりもインプレッション数を増やすための施策を考えて実行すべきです。
インプレッション数というのは成果に直結する指標ではないので、あまり意識していない方も多いと思います。
私もインプレッション数が多い/少ないなんていうことは特段気にすることではないと考えていますが、インプレッション数の事を意識しないでいいのは”インプレッション数が十分にある”という前提のもとの話です。
インプレッション数が十分にない状態で、「リスティング広告ってあんまり反響ないよね」なんて思っている方がいるとしたら、リスティング広告の土俵にすら上がっていない状況であり、非常にもったいないと思います。
インプレッション数を増やすということについて、キーワードを増やしたり、ターゲティングの設定を変更したり、マッチタイプを変えたりと出来ることはいろいろとあります。
無駄なクリックの温床となるインプレッション数増は悪でしかありませんが、除外キーワードの設定だったり広告文を工夫したりと、無駄なクリックを生まない仕組みも活用しつつ有効なインプレッション数を増やしていく事も十分可能ですので、スタートしてみてインプレッション数が少ないという場合には1日も早く、早急な対策をすることを心掛けたほうがいいと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智