頭の中で考えていることを書き出してみる
リスティング広告の運用担当者は日々アカウントの数字とその数字の改善策の事を考えて施策を実行していると思います。
リスティング広告の改善をする時というのは、まず初めに出てくる結果から問題点を見つけ出し、その問題点を改善するためには・・・というように考えていきますが、はじめから施策ありきではなく、問題点を受け止めてからの改善施策という流れになりますよね。
その問題点が一つだけならばまだいいですが、複数ある場合も珍しくなく、また問題点が一つでも、その先の改善策というのは複数の方法が考えられることもありますので、頭の中だけで考えを巡らせているとなんだかグルグルとしてきて、整理がつかなくなる時があります。
そんな時には頭の中でだけで考えるのではなく、何かに書き出してみると考え方が非常に整理されます。
例えばコンバージョン獲得のためのクリック数が少ないという問題があったとします。
クリック数を増やすためには表示回数を増やすのか、クリック率を上げるのかという施策が考えられますが、それぞれについて現状を当てはめて書き出してみます。
表示回数 → 少ない
クリック率 → 悪くない
上記の場合、改善箇所は表示回数にありますが、一応、クリック率を改善するということも頭に入れつつ、問題となっている箇所の原因を書き出します。
表示回数が少ない原因
1、基本すべて絞り込み部分一致になっている
2、広告の掲載範囲が狭い
3、キーワードがニッチすぎる
そして、それぞれの原因に対しての改善策とその改善策のメリット/デメリットも書き出してみます。
1、絞り込み部分一致から部分一致に変更する
→これはあり。絞り込み部分一致なので範囲を狭めているかも。
ターゲットど真ん中のキーワードのみ部分一致に変更するのは手としてはありかも。デメリットとして関連性の薄いキーワードでも出稿される恐れあり。それを除外キーワードでどれだけ対応できるかが課題。
2、掲載範囲を広げる
→現状対応できるエリア内にのみ広告を出稿しているから範囲を広げてもあまり効果は期待できなそう。
3、キーワードを増やす
→関連するキーワードならあり。でもあまりサービスと離れてしまっては無駄クリックの温床になるかも?キーワードを探すのが難しい、困難。→難しい、困難はハッキリ言って言い訳だよね。
とここまで書き出してみると、どこから手を付けていけばいいのか一目瞭然になりますよね。
頭の中だけでこれだけのことを考えていると、施策を横断的にデメリットまで並べて比較することが難しくなりますが、書き出してみると、思考もスッキリするので前に進みやすくなります。
パソコンでやる場合にはエクセルで日時入れて表を作る感じでも大丈夫だと思いますし、メモ帳とかでもよいと思います、私は基本メモ帳です。
また、別にパソコンの中でだけでなくても、紙と鉛筆で書き出してもいいと思いますが、何をやったのか、何を考えての施策だったのかということを出来れば残しておきたいので、保存できていつでも見返せるものがいいかと思います。
もちろん頭の良い方は、これらの事もすべて頭の中でやってしまえるのかもしれませんけど、私はちょっと無理でしたので(笑)いろいろと考えて頭の中ゴチャゴチャになってしまうという方は、上記のような方法でやってみるといいと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智