クリックされなければ何も始まらない

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リスティング広告を導入した際に、広告の表示回数が少なかったり、または広告の表示回数はそこそこあるけれども、何かしらの原因がありクリックされなかったりすることがありますよね。

リスティング広告を最初に導入した時だけでなく、新たなキャンペーンを作成した時やキーワードを追加した時でも同様のことが起こることがあります。

こういった事が起こる原因として、例えばキーワードが3語の組み合わせだけのキーワードばかりだとか、そもそも検索数の少ないニッチなキーワードばかりだとか、色々な要因から上記のようなことが起こるわけですが、リスティング広告がクリック課金型広告だからなのかわかりませんが、「まぁ、クリックされていないんだから広告費も掛かってないし、別にいいよね」なんて楽観的な事を言う方がいらっしゃいます。

もちろん、クリックされなければ広告費は掛かりませんので、金銭的な損をしているわけではありません。

無駄なクリックに広告費を費やすよりも、よっぽどいいや、なんて考えているのかもしれませんが、それはハッキリ言って間違いですよね。

クリックされていないため費用は掛かっていませんが、その広告をセットしてから表示回数が出ないよね、クリックされないよねと気が付くまでの時間分、確実に損をしています。

成功はおろか失敗すらしていない状況というのは、改善すらも進まない状況とも言えますので、さらに成功が遠のいていくということも言えると思います。

「無駄なクリックを発生させてはいけない」というのはものすごく正論なのですが、最初から無駄なクリックをさせるための設定をする人なんていないと思いますし、出稿してみて、設定してみてコンバージョンにならなかったとしたら、広告文や広告のリンク先ページを変更してコンバージョンが取れるように改善をしていったり、最終的にそのキーワードを一時停止にし、そのほか可能性の高いキーワードへ広告予算を振り分けたりと、効率よくコンバージョンを取っていく改善のためのクリックだったとしたら、仮にコンバージョンが取れなかったとしても、それは無駄なクリックとは言えません。

リスティング広告はクリックされてはじめてわかることが多い広告媒体です。

ターゲットユーザーにクリックされることで、「ああ、ターゲットはこういう文言に反応するのか」とか「きちんと説明したほうが興味を持ってもらえるんだ」とか「やっぱり簡単なほうが使い勝手がいいみたいだ」なんてことがわかってきます。

それらを基に、総合的に数値を見てユーザーの心理を感じて「○○っぽいからこうしよう」なんて改善策を出していくものですので、まずはクリックがされなければ何も始まりませんし、もしリスティング広告の初期段階でクリック数が少ないと感じているのであれば、それは早急に、何よりも優先して改善しなければいけない点だと私は思います。

株式会社アイエムシー 大塚雅智

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