長いスパンでの数字を見てみよう
リスティング広告では日々数字が積み重なっていき、それらの数字を定期的に確認→仮説を立てて改善というように、改善のサイクルを回していると思います。
この改善のサイクル、基本的には早く、こまめに回すことで改善のスピードも上がりますので、早いに越したことはないというように認識されている方も多いと思います。
もちろん早いに越したことはないですし、手間暇を掛けただけ改善されていくというのがリスティング広告なのですが、短いスパンでの数字を見ていくだけではなく、たまには1年前、2年前の数字を見てみたり、年間を通した数字を確認してみると、また違った角度から改善策が思いつくかもしれません。
例えばこの時期、業種によって変化はあると思いますが、1年を通して数字を見てみると年末年始が含まれる12月、1月というのは通常の月とは違った動きをすることが多々あります。
例えば、BtoBであれば会社の営業日数も少なくなりますからね、コンバージョン数が普段の月よりも減ってしまうという事は考えられます。
ですが、その後1月後半から2月3月にかけてコンバージョン数が平均よりも増えているのであれば12月1月と蒔いた種が成果として出てきているのかもしれないと考えることも出来ますよね。
であれば、その時期に来訪してきたユーザーに対して一歩踏み出させるような広告をリマーケティングで出していくなんていう施策も考えていく事が出来ますよね。
また、実店舗での集客で活用する場合にもお休みの日が増えるわけですから、検索の傾向が変わるというのは理解できますよね、通常よりも検索数が増えれば予算不足になってしまい、チャンスロスを生んでしまうかもしれません。
そうならないためにも長いスパンで数字を見ていき、それに合わせて対策を打つというのは非常に大切なことです。
コンバージョンが増える時期、減ってしまう時期というのは業種、業界によって様々ですが、どの業界にもそういった広告主がコントロールできない季節要因というものがあります。
「コントロールできないから何もしない」のではなく、その状況に合わせた運用をすることで成果や費用対効果を改善することはできますので、一度長いスパンでの数字を確認してみて、その傾向をつかんでみるのは良いことだと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智