ユーザーと広告主、双方にミスマッチを無くすために
リスティング広告における広告文って本当に大切だと最近特に実感しています。
広告文とはクリックされる/されないを左右するだけの装置ではなく、コンバージョン率を高めていくためのものであったり、ターゲットユーザーからすると自分が探しているものとその広告とのミスマッチによる誤クリックから起こるストレスを軽減させたりと、キチンとした広告文を広告主側が意図的に作ることで、全てがうまく回りますよね。
リスティング広告で広告文を作るうえで大切なことは、「検索をする人は誰で、その人は何を思って検索をしているか」を考えて、「その状況を想像し、先回りして伝えてあげる」ことです。
それをするだけでユーザーと広告主、双方にミスマッチを減らすことが出来ます。
例えば、飲食店のフランチャイズオーナー募集の広告を考えようとしたときに、検索キーワードは「飲食 フランチャイズ」とか「飲食店 独立」などで出稿を検討しますよね。
その会社はフランチャイズオーナーだとしても、まずはしっかりと研修をしてもらったうえでフランチャイズオーナーになってもらいたいという想いから、研修期間は最低でも1年間設けています。
ですが、フランチャイズのオーナーになりたい、独立して一国一城の主になりたいと考えている方は、できることなら今すぐなりたいと考えている方も多いですよね、それにフランチャイズオーナーの研修って3か月とか比較的短期間のものが多いため、ある程度情報収集していたユーザーも、大体それくらいの期間だと思っているかもしれません。
そんなユーザーに対して広告文で「フランチャイズオーナー募集!やる気があればたくさん稼げます」なんて広告文を表示させてしまってはミスマッチが起こってしまうのは容易に想像が出来ます。
広告をクリックし、ランディングページを見に来たところで、「研修に1年以上!?やってられっか!」みたいに。
もちろん全てがこのようにはならないかもしれませんが、出来ることならそういったことはあらかじめ伝えておいて、それを承知の上で興味を持った人に来訪してもらいたいですよね。
なので、「フランチャイズオーナー募集!1年じっくり研修で失敗しにくい経営を本部がサポート」みたいにユーザーが考えていることや先入観、その業界の常識などを鑑みて、「自分のところはこうだ、その意味はこれだ」と先に伝えておくことでミスマッチを未然に防ぐ可能性を高めていくことが出来ます。
この”「検索をする人は誰で、その人は何を思って検索をしているか」を考えて、「その状況を想像し、先回りして伝えてあげる」”ということについて、これをするにあたって、リスティング広告でキーワードやその他のターゲティング設定をきちんとおこない「ターゲットにメッセージを届ける」という点と、「そのターゲットユーザーがどんな人なのか」というペルソナ作りは非常に重要な部分ですので、それらもきちんとした上で伝え方を考えていくと、ミスマッチを極力減らしていく事が出来るのではないかと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智