数値を正確に計測する事よりも大切なこと
公開日: 2018年2月5日
先日リスティング広告の運用についてご相談いただいた方の話なのですが、Yahoo!広告、Google広告、Googleアナリティクスのアカウントの中を拝見させていただきながら、色々とお話をさせていただきました。
他の方が設定したアカウントやアクセス解析というのは、結構、難解な事が多くて理解するだけでも大変だ、なんてケースもしばしばあるんですよね。
自分（運用者）がわかっていて、使いこなせているのならば特に問題はないとも思いますけど、リスティング広告のアカウントでコンバージョンの計測がされていなかったり、でもアナリティクスでは単品通販なのに複数のコンバージョンが計測されていたり。
もちろん、必ずしも購入完了をコンバージョンに設定しなければいけないという事ではありませんし、コンバージョンを細かく見ていく事でより多くの情報を得られる事は事実ですが、その目標名になんだかよくわからない暗号のような名前が付いていたり、「どこにこんなページあるの？」なんてものもあったり。
特に自分自身で長いこと運用をおこなっていたりすると、最初のうちはこまめに確認したり設定変更したりしますが、そのうちほったらかしになってしまって、自分でもどうしてこのような設定にしたのか？となってしまう方もいらっしゃるみたいです。
リスティング広告に限らず、ウェブサイトを運用する時にはデータを正しく計測するに越したことはありません。
ですが、仮に今までコンバージョンの計測をしていなかったとして、過去にさかのぼってコンバージョンの計測が出来るわけでもありませんので、正確にデータを計測する事は非常に大切なのですが、それよりももっと大切なことは「今ある見えているデータからどのように改善策を見いだすか」という事だと思います。
とても乱暴な話に聞こえるかもしれませんが、見えないデータの事をアレコレ言って、全く前進しないというよりも、見えるデータを最大限に有効活用する方がよっぽど改善は進みますよね。
「データを計測する事」が目的ではなく、よりよい広告やウェブサイトにしていくことが目的であって、データを計測する事は手段に他ありません。
そもそもですが、Googleアナリティクスにしても100%完全なデータが取れているわけではありませんし、何かしらの手違いや設定違いでデータが取れていなかったなんてことは、ままあることです。
何度も言いますが、正確にデータを計測出来ている状態に越したことはありませんが、それよりも今あるデータから仮説を立てること、その仮説から改善策を実行する事のほうがすごく重要な事だと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智
