Yahoo!広告 対象外キーワードツールと対象外キーワードリストの違い
リスティング広告を運用し、より費用対効果を高めていくためには対象外キーワード(Google広告では「除外キーワード」)の設定をすることは非常に大切なことです。
キーワードをすべて完全一致で運用しているならば話は別ですが、そうでないならば少なからず”意図しない検索キーワード”で広告が表示され、クリックしてくるユーザーがいるため、そういった検索キーワードに対してはあらかじめ広告を表示させないようにするために、この対象外キーワードを有効に設定していく事が大切となります。
Yahoo!広告のスポンサードサーチでは、この対象外キーワードを設定するツールとして「対象外キーワードツール」と「対象外キーワードリスト」というものが存在しますが、アカウントを使っている広告主の方々の中には、「何が違うのか?」と思っている方も少なくありません。
どちらか一方しか使っていないなんて方も多いみたいですが、それぞれに違いや仕組み、使い方を知ると対象外キーワードの管理が一層しやすくなります。
まず「対象外キーワードツール」というのは、その名の通り対象外キーワードを設定/登録するためのツールです。
「これは要らないな」というキーワードがあったならば、それらのキーワードを、この対象外キーワードツールで登録していくことが出来ます。
対象外キーワードツールでは、一つ一つの対象外キーワードをその都度設定出来、また、対象外キーワードのマッチタイプも管理画面内から選択して登録することが出来ます。
さらにキャンペーン単位での設定だけではなく、広告グループ単位で対象外キーワードを設定できるというのも、このツールの特徴の一つでもあります。
で、「対象外キーワードリスト」ですが、こちらもその名の通りなんですが、対象外キーワードのリストを作ることが出来る、というものです。
対象外キーワードのリストを作っておき、そのリストを有効にするキャンペーンに紐づけていくというのがこの対象外キーワードリストの仕組みです。
対象外キーワードリストを作る際に、対象外キーワードそれぞれに対してマッチタイプを設定して、異なるマッチタイプの対象外キーワードをいっぺんに登録することが出来る点は対象外キーワードツールとの違いでもあります。
また、広告グループ単位では設定することが出来ず、あくまでもキャンペーン単位での設定しか出ないという点も対象外キーワードツールとの違いでもあります。
この対象外キーワードツールと対象外キーワードリストの使い分けについて、もちろんきちんと設定されていればどちらを使おうと問題はありませんが、設定の手間や管理の手間などを考えると、使い分けをきちんとやった方がよいのではないかと思います。
まず対象外キーワードリストはキャンペーン単位でしか設定が出来ませんが、リストを作ってしまえばキャンペーンを跨がっての設定もできますので、全キャンペーンに共通する対象外キーワードというのは、対象外キーワードリストで設定、管理していくのが良いかと思います。
そして、特定の広告グループだけで対象外キーワードを設定したい場合には対象外キーワードツールで、それぞれ個別に設定していくのが良いかと思います。
おおまかには対象外キーワードリストで除外をし、細かなところは対象外キーワードツールでブロックする、という感じでしょうか。
先ほども書いたように、きちんと設定されていればどちらを使おうが問題ではありませんので使いやすいに越したことはないのかもしれませんが、対象外キーワードツールだけだと、すべての広告グループに、すべてのキャンペーンに同じ設定を一つずつやっていくのは大変ですし、登録のミスも起こり得ますので確度を高めるためならば対象外キーワードリストも活用していくのがベストではないかと思います。
対象外キーワードリストについても、リストは作ったけれどもキャンペーンに適用させ忘れていた、なんて初歩的なミスが起こったりもしますので、その点、確実に間違いのないように設定をしていきましょう。
株式会社アイエムシー 大塚雅智