失敗から多くを学ぶ
リスティング広告は業種、業態、事業の規模などにかかわらず、比較的広告の効果を出しやすい広告だと思います。
もちろんリスティング広告を使えば、全てが全てうまくいくとは言いませんが、やり方次第で中小企業でも大企業に十分太刀打ちできる武器の一ですし、中小企業が大手クライアントを獲得するための手段としても有効ですよね。
これからリスティング広告を導入し、活用していこうと考えている方は期待感からなのか、最初からすごい成果を上げて、ものすごい成功を想像をする方もいらっしゃいます。
そういった方がリスティング広告導入し、その直後にあまり効果が出ず「思っていたほど効果ないな」と感じられてそのまま撤退してしまうというお話もいくつかお聞きした事があります。
一番最初に書いたとおり、リスティング広告は比較的効果の出しやすい広告だと書きましたが、簡単に効果が上がるものだとは思っていません。
最初から歯車が合い、うまい具合にスタート出来るケースもありますが、逆に最初の段階では「あまりうまくいかないなぁ」と感じる事もありますので、最初の段階ですぐに高い効果を得る事が出来るのかと聞かれたら、そこはハッキリと「最初からうまくいきます!」とはなかなか言い切れません。
リスティング広告開始する段階で、ある程度予測は立てますが、良い意味でも悪い意味でも予測どおりの結果が出ない事のほうが圧倒的に多いです。
ですが、たとえリスティング広告を開始する前の予測数値よりも結果が悪かったとしても、その出てきた実際の数値を基に、「どこがいけなかったのか」、「どこを改善すれば目標値に近づく事が出来るのか」という改善が出来るのがリスティング広告の特長の一つでもあり、醍醐味でもありますので、仮に最初の段階で目標値を達成できず、所謂「失敗」となってしまったとしても、それは成功に近づくための第一歩となります。
「こうしたら失敗するのか」という事がわかるだけでも今後の財産になりますしね。
リスティング広告を運用すると出てくる様々な数値はそれぞれに改善方法がきちんとあり、目標から逆算し、どの部分をどれくらい改善すれば目標値に達するのかをきちんと理解する事が出来れば、最初のうちはあまりパフォーマンスが良くなかったとしても、必ず良い方向へと改善されていきます。
一番良くないのは、失敗してしまった時にその失敗をそのままにしてしまう事です。せっかく広告費というお金を使い、リスティング広告を成功させるためのデータを得たにもかかわらず、そのデータを活かさないのはもったいないと思います。
もちろん最初から結果を求められる事も少なくないと思います。事業を任されている方などはそれこそ失敗をする事が出来ない状況に置かれている場合もあると思いますが、そういった時はリスティング広告を始める前の段階で、リスティング広告の特徴や仕組みを理解し、きちんとした計画や設計をした中ではじめ、毎日確認&微調整を繰り返していけば、あまりかけ離れた数値にならないようには出来ると思います。
リスティング広告に対して期待していただいているのはとても嬉しいですが、「やってみたけどダメだった」ですぐ終わらせてしまうのはとてももったいないですし、その後の改善が出来るというのがリスティング広告の特長でもありますので、その点も合わせて理解していただけるといいなと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智