クリック単価が気になるなら客単価を上げられないか考えてみる
公開日: 2018年2月27日 ／更新日: 2018年2月28日
リスティング広告はクリック課金型の広告で1クリックに対して広告費を払いシステムになっていますが、競合他社の多いキーワードや検索数の多い単体のビッグワードなんかはクリック単価が高騰しがちですよね。
「昔はこんな高くなかったのに……」と言う広告主の方がいたり、「1クリック500円もするのか？そんなんじゃウチでは払えないよ」と言ってリスティング広告に参入できないなんて方もいらっしゃいます。
1クリック500円、1,000円と聞くとたしかに高い気がしますが、仮に”それでも元が取れて利益も出る”というのであれば悪くはないですよね。
そもそもクリック単価がそれだけ高いということは、それだけのクリック単価を払っている競合他社がいるという事でもあり（厳密にはクリック単価はそれぞれ違うためその限りではありませんが）、そのクリック単価でも利益を出しているというようにも考えることが出来ます。
やればやった分赤字になるならば、誰もそんな単価で広告は出さないですし、その単価でも十分元が取れているんだ、と言うのであれば、範囲内であればクリック単価はあまり気にならないのかもしれません。
実際、私もクリック単価自体はあまり気にせず、1件あたりの獲得コストが範囲内であればOKだと思っていますし、それに見合ったコンバージョン数が取れるならばいくらでも問題ないというように考えています。
このような考え方をするためには、自分の商売の利益、何を売ったらいくら利益が出るのかということくらいは把握していると思いますが、それにプラスして「広告費として1件あたりいくら使えるのか」、「何クリックでコンバージョンが1件取れるのか」などはあらかじめ想定しておくことが大切です。
あとは掲載順位は高いほうがより有利になるので、それらの数字を元に考えて限度ギリギリで単価の設定をしていけばよいのかと思います。
「その限度ギリギリが全然出せないんだよ！」という場合、それでも競合他社はそれ以上の金額のクリック単価を支払っているのだとしたら、”利益”の部分に問題があるのかもしれません。
1顧客に対して受け取れる利益が少なかったら、その分広告費として使える金額も少なくなります。
逆に1顧客あたりに受け取れる利益が多かったら、その分広告費として使える金額も多くなり、結果としてクリック単価にも強気になりますよね。
リピートさせる仕組みを作ったり、成約への取りこぼしを最小にする仕組みを作ったり、単体ではなく複数売るような仕組みを作ったり……客単価を上げる仕組み作りをする事でクリック単価への考え方に強気になれます。
上記について、客単価を上げるのではなくコンバージョン率を上げるという改善策もありますがやってみないとわからない部分でもありますからね、やらなければいけない部分でもありますが、あえて優先順位を付けるのであれば、まずは客単価を上げる施策を優先しておこなっていくべきかと思います。
もし一つの成約で数十万円、数百万円、下手したら数千万円という利益が上げられる業界でリスティング広告を出している方がいたら、これもケースバイケースですけど、クリック単価がどうのと小さいこと言わずに、強気でガンガンと集客できるうちに集客してしまったほうがいいですよ、と言いたいですね。
株式会社アイエムシー 大塚雅智
