まずは勝負できる環境を作る
最近”10年くらいリスティング広告を運用している”という広告主の方々とお話をする機会が多いんですよね。
皆さん共通しておっしゃるのは「昔はよかったな」ということ。
10年以上前は本当に良かったですよね、業種、業界によっては、もうすでに複数の企業による激しいシェア争いが始まっていましたが、大抵の場合には「出せば売れる」なんていう状態。
検索結果の最上位に掲載しておけば、とりあえず一番初めにクリックされますし、「一番上だから信用できる」なんて、ユーザーが勝手に想像してお問い合わせをしてきたり。
まだまだ「リスティング広告」なんて言っても知らない人も多かったり、「リスティングって広告でしょ?だったらお金のかからないSEO対策の方がいいじゃん」なんて言う方がいたり。
その当時、いち早くリスティング広告に目を付けて導入をした広告主の方々は、先行者利益を上げていきましたが、それから10年経ち、「ここ数年調子悪いな」と感じている方が多くいらっしゃるようですね、そして「最近はついていけない」とも。
今では競合他社が多くなり、費用対効果も年々悪くなるとおっしゃっていますが、取り負けてしまっている原因は他社が増えたことばかりではなく、自社のアカウント内にあったという事も多々あります。
例えばですが、リスティング広告の設定状況が古いままだったり、新たに追加されている機能を活用していなかったり、何も手を付けていなかったりという状態が非常に多く思います。
それでも以前は成果が上がっていたのだと思いますが、やはり競合他社が増えてきて、さらにその競合他社が広告表示オプションなど新たな機能を引っ提げて参入してきたら、勝負に負けてしまうのも無理はないかもしれません。
10年前に比べたら、Google広告もYahoo!広告も管理画面なんて大きく変わっています。
そもそもYahoo!広告なんて名前もなかったくらいですからね、その当時からずっと管理画面を見ていなくて最近になって管理画面開いたら(なんて人いないと思いますけど)ビックリするのはあたり前ですし、ついていけないのもあたり前です。
10年間手を加えていないのにパフォーマンスが下がったら「最近競合他社が増えたから・・・」なんて思うのはハッキリ言って的外れな考え方です。
リスティング広告は「運用型広告」ですので、他社がせっせと運用をしているのに自社だけ”出稿しっぱなし”だったら置いていかれるのは明白ですよね。
他社がどうのと言うよりも、まずは「勝負できる環境」を作ることが先決です。
1年のあいだだけでも広告の掲載基準の変更や新たな広告オプションや機能の追加などありますので、何年も放置していたらパフォーマンスが下がるのはあたり前です。
他社が使っている新たな機能を、自分のところで使っていなかったら取り負けてしまうのはあたり前で、それは勝負以前に負けてしまっているということに他ありません。
そうしないためにも、自社で運用をおこなっている方はこまめに管理画面をチェックしたり新しい情報には常にアンテナを張っておくとかする必要があります。
忙しくて手が回らない場合には、私たちのようなリスティング広告代理店をうまく活用するのも手の一つだと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智