営業メールコンバージョンを回避するために
リスティング広告の運用を代理店に外注されている方もいらっしゃると思いますが、その際、受け取るレポートのコンバージョン数の割にはあまり成果が上がっているように感じられないという事もあるのではないでしょうか。
例えば、ネットショップのようにコンバージョンは販売完了ページという場合や、旅館やホテルのようにコンバージョンが予約完了ページになる場合などは、コンバージョン数が売り上げに直結するため、そのように感じる事はあまりないかもしれませんが、お問い合わせフォームからメールをいただきアポイントを取るというようなビジネスで、コンバージョンの設定はお問い合わせ完了ページになっている場合、管理画面上は1件のコンバージョンとなっていても、その中身は営業メールだったりする場合もあります。
「まぁ、ホームページを公開しているのだから多少の営業メールは仕方がない」と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、コンバージョンがほとんど営業メールだというと、ちょっと困ってしまいますよね。
実際、その営業メールコンバージョンをそのままにしておくと、リスティング広告の代理店からしてみたらコンバージョン数を最大化させようとするわけですから、本当は営業メールだったというコンバージョンを伸ばそうと施策を繰り返し、結果として無駄なクリックや無駄なコンバージョンが増えていってしまうという事も考えられます。
そういった事にならないよう、リスティング広告の代理店の担当者とは定期的にコンバージョンの内訳についての打ち合わせが必須だと思います。
コンバージョンのほとんどが「営業メール」という状況になってしまった場合、小手先の改善ではなく抜本的な改善をしなければいけなくなります。
リスティング広告の代理店と、普段はメールだけのやり取りしかしていないという方は、現状を確認しあう事はできますが、「では実際にどうしていくか」という一歩踏み込んだ改善が出来ないと思いますので、やはり打ち合わせは対面で行うのが良いと思います。
では、いわゆる「営業メールコンバージョン」を回避する方法として、様々あると思いますが例を挙げてみると以下のようなものがあります。
・ビッグワードを外す
・専門的なキーワードメインで入札する
「営業をしよう」と思ってする検索は、その商品やサービスに対してニーズがないため、ビッグワードになる傾向があるのかと思います。実際に私も営業メールでのコンバージョンを確認したときにはビッグワードばかりがコンバージョンになっていました。
なのでビッグワードの入札をやめ、除外キーワードの完全一致としてそのビッグワードを登録し、検索しても出てこないように施策します。
ただ、この施策は正規のコンバージョンを取りこぼすリスクも十分あるため、その辺は費用対効果とのバランスを考えて施策をしないといけません。
また、その商品やサービスを知っている、または使っている人しか知らないような専門的なキーワードを入札していくことも有効かもしれません。
そういったキーワードに注力していくようにアカウントを改善していくと、営業メールコンバージョンを回避していく事ができると思います。
その他にも、広告文に「営業お断り!」とか書くとか・・・。
そんな広告文を見つけたら、逆に変な期待をさせてしまい、クリックされてしまうかもしれませんね・・・。
今回書いた内容は極端な話かもしれませんが、リスティング広告の運用を代理店に任せている方は、数字だけでは見えない部分を中心に打ち合わせを行い、正規のコンバージョンを増やしていけるよう施策を一緒に考えていく事が成果を上げていくポイントだと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智