何が正解なのかは結果が出てからしかわからない
リスティング広告に限らず「一般的にこうしたら良い」といわれているものはよくありますよね。
リスティング広告でもそういったものがあります。
例えば広告文の文字数とか。
一般的には広告文は文字数の上限であるタイトルは15文字×2、説明文は40文字をフルに使ったほうが良い、という考え方があります。
文字数をたくさん使うことでターゲットユーザーに対して訴求できる内容が多くなるというのはもちろんなのですが、このほか、文字数が多いことで広告の面積も大きくなりますので、それだけクリックされやすくなる、という考え方です。
これはものすごくよくわかりますよね、訴求する内容が多く、既存の文字数では足りなくなってしまう広告主の方は多くいらっしゃると思いますが、文字数が多すぎて困ってしまっている方というのはあまり聞いたことがありません。
また、広告面も大きくなるので視認性はかなり高まり、結果としてクリック率は高くなるのではないかというのは想像できますよね。
そうなんです、一般的には上記のような考えになるのですが、実際に文字数をフルに使った広告文とそうでない広告文、極端に文字数の少ない広告文とでA/Bテストをしてみると、文字数の少ない広告文のほうがパフォーマンスが高いなんてこともあります。
これはただ単に文字数の違いだけではないのかもしれませんが、訴求内容を詰め込みすぎると、結局ユーザーには伝わりづらかったのでは?とも考えることが出来ます。
逆に一番伝えたいメッセージだけの短い広告文のほうが、ユーザーにとってはわかりやすくピンと来たのかもしれません。
もしそういう仮説を立てるのであれば、訴求する内容は、その一番伝えたかったメッセージだけで、その訴求内容を言葉を変えたりして文字数の長いバージョンと短いバージョンでテストしてみると、また違った結果が出てくるかもしれませんし、そこから様々な糸口も見えてきますよね。
このようにリスティング広告でも一般的にやらないほうが良いと言われていること、今回で言えば文字数の短い広告文を出稿することでも、やってみなければわからないことが多々あります。
費用対効果が悪くなってるなら、逆に入札単価を上げてクリック単価を上げてみたら、結果として費用対効果が改善されたなんてこともありますし。
もちろんそれには要因があるのですが、まずはテストをしてみないことにはうまくいくかどうかもわかりませんし、自分のアカウントで試してみた結果こそが正解だったり失敗だったりになるのだと思います。
一般的にやってはダメだと言われていることを、自分の体験や考えもなく「ダメだからダメだ」なんて思っていては、施策の選択肢も狭くなってしまいます、裏を返せばダメだと言われていることにも可能性を感じられるかどうかでリスティング広告の運用がもっと楽しくなるのではないかとも思います。
正解か失敗かは自分でやってみないとわかりませので、まずはどんなことにもチャレンジしてみる事は良いのではないかと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智