競合他社を徹底的にマークする
皆さんリスティング広告を運用している方であれば、自社にとっての競合他社はどこか?ということは意識されていると思います。
広告を最初に出稿する際や、その後折を見て定期的に競合他社のウェブサイトを訪問し、「ああ、いまこんなことやってるんだ」とか「前と伝え方が変わったな」などと競合調査をし、場合によっては自社の広告やランディングページにも変更を加えて・・・とやられている方もいらっしゃいますよね。
ただ、このように競合調査をしてふんわりと自社の施策に反映させたとしても、本当の意味で”ガチンコで他社と勝負を仕掛けた事がある”というケースはあまり聞かないような気がします。
リスティング広告は比較検討されることが前提の広告です。
今すぐ欲しい!絶対に欲しい!というターゲットユーザーが今まさにこの時に検索をしたとして、自分のところで買っていなければ、他社の店舗で買ったという事になります。
他社で買った情報はわからないので、あまり”取り負けた”という実感はないかもしれませんが、競合他社が広告を出し続けているということはリターンがあるという事で、それは=他社で買っている人がいる=競合他社に取り負けていると考える事も出来ます。やや強引な考え方ですけど。
限られたお客様を競合他社と取り合っている状況なわけですから、徹底的に意識してガチンコで競合他社と勝負をするというのもコンバージョン数を増やすための手段の一つですよね。
例えばですが、他社のランディングページで「合格率90%!」なんて書いてあったら、自社のランディングページには「合格率95%!」にしてみたり、他社が「100人の人にご愛用いただいています」なんてあったら、自社のランディングページには「1000人」にしてみたり……。
もちろんウソや誇大広告はダメですので、きちんとした裏付けがあるという前提ですが、それら出せる数値があるならば出していき、「ここと二者択一となった時には絶対に自社の商品を選んでもらえるだろう」というところまで、リスティング広告での広告文や広告のリンク先ページ、ウェブサイトに落とし込んでいくと、ユーザーに選ばれる確率は上がるのではないかと思います。
競合他社が1社だけではないという方もいらっしゃると思います。
リスティング広告内で他社が多いと言っても、ユーザー一人が検索で比較検討する最大の数というのは、せいぜい10件くらいのものだと思います。
10件なんて本当に多いほうで大抵の場合には3社、4社くらいの中から比較検討している事が多数だと思いますので、その3、4社の中で一番を目指すくらいは出来るのではないでしょうか。
具体的な施策はケースバイケースだと思いますが、徹底的に競合他社をマークして、競合他社以上のものを提供出来ると伝え続けていたら今よりも広告運用を有利にできるのではないかと思います。
私は以前から「競合他社を気にするよりも自社のアカウント改善が先だ」という持論を持っていて、それは今でも変わってはいません。
これは競合他社を気にするよりも先に自社のアカウントに問題があるならば、そこを直してからだろう、という気持ちからなのですが、今回の競合他社を徹底的に・・・というのは、まさにその先の話。
きちんと競合他社と戦える態勢が出来たのであれば、今回書いたような方法をより活かしていけるのではないかと考えています。
株式会社アイエムシー 大塚雅智