安くなくても価格で訴求
皆さん様々なビジネスをやられていると思いますが、「うちは価格で勝負はしないよ」とか「安売りはしないよ」なんて思っている方は多いですよね。
ネットが普及してビジネスの在り方が大きく変わり、価格競争をせざるを得ない状況に巻き込まれた、なんて話もよく聞きますが、そういう話をよく聞くようになったからこそ上記のような話も他方で聞かれるようになったのかもしれません。
でもネットでは「安くなくても敢えて価格で訴求する」なんて方法も有るんです。
受注するだけしても赤字になってしまうという状況だったら疲弊してしまい、いつかは破綻……となってしまうだけなので、適正な金額の報酬をいただくことはすごく大切なことなのです。
だけれども、「高いから」という理由で候補の中の一つから外れてしまう可能性があるのも事実です。
リスティング広告でさらに商品の販売数を伸ばしたい時、またはサービスのお問い合わせ数を増やしたいと考えた時に「安くなくても価格で訴求」という方法もあります。
これは他社と比べて特別安いわけではないけれども割安感を出していく方法の事で、例えば広告文で「安心の価格設定です」なんて書いてみたり。
どこにも安いなんて書いていないのに、受け取り側はなんとなく安いんじゃないかと感じてしまいますよね。
さらに「即日発送」とか「素早い対応」なんかと組み合わせると、さらに安さを感じやすくなる気がします、
「即日発送 親切価格」と書いてあるとすごく安いところのように感じませんか?
もちろんすべての業種、業態で使える技ではないと思いますし、即日対応できないのに「即日対応」なんて嘘を書いてもダメですなので、そのあたりはきちんとした裏付けの元書かなければいけませんが。
なんで価格訴求が有効なのかというと、もちろん少しでも安いところを探している人は一定数いると思いますが、そうじゃない人も大勢います。
安ければいいわけじゃない、と思っていても、ウェブ上の事ですからね、ユーザーは「失敗したくない」という気持ちと同時に、「失敗したときのリスクは極力減らしたい」という気持ちも持っています。
金額の大きいほうと小さいほう、もし失敗したときにリスクが大きいのは金額の大きいほうですよね。
なので、仮に安さで勝負をしていなくても、「安く感じさせる」というのはクリックをさせる、まずは検討段階に入らせるための手段として有効な手ですし、何社か検討したユーザーの中の選択肢にも入りやすい方法なのではないかと思います。
先ほど書いたようにどんな業種・業態にも通じるわけではないと思いますが、次の一手を考えるアイデアの一つとして検討するのは良いかもしれません。
株式会社アイエムシー 大塚雅智