リスティング広告でより良い運用をしていくための心構え
リスティング広告というのは、改善していき育てていく運用型広告です。
出稿してみて成功したのか、失敗したのか、で判断を下すのではなく、もし成功したとしたら、その成功をさらに伸ばすためにどうするか、失敗したら何がいけなかったのか問題点を探し出し成功するように改善をおこなう、というように広告の出稿後の運用がとても重要な広告です。
失敗したら改善する、というような事は他の広告媒体でも同じなのかもしれませんが、リスティング広告はリアルタイムで改善作業が出来るので予算の無駄を省く事が出来、またスピーディーに改善をしていく事が出来るという点もリスティング広告のメリットの一つだと思います。
そのリスティング広告でより良い運用をしていくための心構えとして、以下いくつか挙げてみたいと思います。
まず「目的を忘れないこと」。
日々数値ばかり見ていると、数値の改善が目的になってしまい、そもそもリスティング広告を導入した時の目的や、リスティング広告で目指すべき目標を忘れてしまいがちになります。
「1件あたりの獲得コストは下がったのに、売り上げが伸びない」とか、「コンバージョン数が増えているのに契約数は増えない」という事は多々あります。
インプレッション数をどうする、クリック率をどうする、CPAをどうすると数値改善の施策を考える前に「このリスティング広告を使って何がしたいのか」、「リスティング広告で達成したい数値は何だったのか」と時々振り返ってみる事が大切です。
次に「数字を見て仮説を立てる」。
リスティング広告のアカウントの掲載結果やアクセス解析の数値を見た後に、その数字からどういう状況なのかを把握しなくてはいけません。
リスティング広告を運用した結果、売り上げ等の目標数値に対して、実際の数字はどうだったのか、クリアできていないのであればどういう状況になればクリアできるのかというように「こうなったらクリアできるな」という仮説を立てるところから改善施策/作業がはじまると思います。
また「改善しやすいところから改善していく」なんていうのもあるかもしれません。
リスティング広告を運用していき、問題点を見つけ改善する時に、一つの問題点に対して複数の施策が考えられる時は、改善しやすい所から改善していくと良いかもしれません。
もちろん、他に理由があり優先順位を付けている場合は別ですが、そうでない時は改善しやすそう、数値がすぐに変わりそうという方から手を付けていったほうが良いと思います。
最後に「心が折れないようにする」。
リアルタイムで改善作業は出来たとしても、その改善した事による効果が出てくるのには少し時間が必要です。場合によっては1週間、2週間と掲載結果を待たなければいけない時もあります。
改善をしてその成否が出るまで待った結果、以前と変わらない、または数値が逆に悪くなってしまったという事も当然ですがあり得ます。
そういう時、運用担当者として心が折れてしまいそうになりますが、そこはその気持ちをグッと堪えて、また新たな仮説を立てて改善をしていかなくてはいけません。
仮にその施策が失敗に終わったとしても、あまり楽観的なのもよくないのかもしれませんが、落ち込むのではなくすぐに次の施策に取り掛かるようにする気持ちも必要だと思います。
以上の他にもまだまだあるかもしれませんが、まずは目標に向かって「とにかく改善をしていく」というような姿勢が大事だと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智