適切なアクセス解析をおこなうためには適切な準備が必要
公開日: 2018年5月17日
リスティング広告を運用されている方は、大抵の場合、Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールを設置されていて、それらの数値を確認しながら運用をおこなっていると思います。
リスティング広告をされていない方であっても、ウェブサイトを持っている方やブログを更新し続けている方なら「どれくらいアクセス数があるんだろう？」と気になることはありますよね。
そういった数値を見るために、計測をするためにはアクセス解析ツールを設置しなければいけません。
アクセス解析の数値を見るときに、「ただ単にアクセス数だけを見たい」というのであればアクセス解析ツールを設置するだけでOKなのかもしれませんが、何か目的を持ってアクセス解析の数字を見ていきたい、アクセス解析の数値からより効果的なウェブサイトに改善していきたいと考えているならば、l設置するだけでは不十分なケースもあります。
代表的な例としては「コンバージョンの計測」。
コンバージョンとは一般的には商品の「購入完了ページ」だったり、「お問い合わせ完了ページ」などをゴールとして定め、そのゴールに対してコンバージョンの設定をおこなうと、そのゴールに到達した回数、ゴールまでの経路、ゴールにたどり着いたユーザーの属性など詳細なデータを取得することが出来るようになります。
これはアクセス解析ツールを設置しただけでは機能しないので、何かビジネスでウェブサイトを運用している場合などには必須の設定とも言えます。
また、購入完了やお問い合わせ完了だけではなく、例えばその一歩手前の商品カートやお問い合わせフォームに対してコンバージョンの設定をおこなうこともあります。
コンバージョンを計測する意味というのは、いくつ売れたか、何件お問い合わせがきたか調べるためのものではなく、”コンバージョンの傾向からより効果的なプロモーションを展開するため”のものです。
購入完了数やお問い合わせ完了数が全体的に少なければ、例えばそれぞれの広告媒体などの流入経路別で見た時に、コンバージョンの絶対数が少なければ判断が難しくなったり客観的な判断が出来なくなることもあります。
そのような事態にならないためにも、よりゴールに近づいた部分にコンバージョンを設定し、増やした数で良し悪しを判断するなど活用することが出来ますよね。
このようにウェブサイトの状況やビジネスの状況、広告の出稿状況などによってアクセス解析で調べたい、確認したい事項が変わってくるのですが、それら確認したい事項をあらかじめ決めておき、事前に自分たちが欲しい情報を取得できるようにアクセス解析内で設定をおこなっていかなければいけないというのがアクセス解析で適切なデータを参照するためには必要な要件となります。
アクセス解析を活用しながら、「もっとこういう情報が欲しいな」とか「こうしておけばよかったな」なんてことはよく出てきますので、その時その時で追加の設定をおこない、計測をしていくのも良いのかもしれませんが、なにか大々的なプロモーションをおこなう時だったり、多額の広告費を掛けて何かの媒体に出稿するときなどは一発勝負の時もありますからね、あとから「計測できていませんでした」なんてことにならないように、計測したいデータをきちんと決めて、先に適切な設定をアクセス解析内でおこなっておくことは非常に大切なことだと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智
