掲載順位とコンバージョンの関係
「コンバージョン数を増やすために掲載順位を上げる」
この施策については昔から賛否両論ありますよね。
掲載順位を上げるために入札価格を上げてクリック単価が上がってしまったら、費用対効果が合わなくなるじゃないか!
とか、
ユーザーは比較検討しているんだから、わざわざ一番上に表示させることもないんじゃないか?
とか。
きちんと欲しいと思っているユーザーは一番上じゃなくても探してくれる!
とか。
コンバージョンを獲得するために掲載順位を上げることに否定派の人たちは上記のようなことを言います。
もちろんケースバイケースで一概には言えない部分がありますが、費用対効果が合うならば、私は出来るだけ上位に掲載させた方がいい派です。
その理由はすごくシンプルで、実際のお客様から、「なんでウチの商品を買ってもらえたのか」、「なんでウチに決めていただけたのか」のアンケートを取ると、どんな業種・業界でも一定数、「検索したら一番上に出てきたから」という答えをいただくからです。
もちろんどんなものでも一番上に出しておけば良いわけではなく、きちんとしたメッセージを伝え、安心を感じてもらい、トータルで判断したうえで「ここなら……」と決めていただいているのだと思いますけれども、そういったお客様は最上位に広告を出していなかったら取りこぼしていた可能性もかなり高いと考えられます。
また比較検討をするにしても、人によって、比較検討する「数」というのは様々です。
何十件も検索して調べて、場合によっては比較表みたいなものを作ったりして、じっくりと検討する人もいれば、検索して出てきた最上位と2番目だけを比較して決めてしまう人もいます。
2番目までしか見ないで、2つの中でしか比較検討しないユーザーに対して3番目以降に広告を表示させていたら、比較検討の土俵にすら上がれていない状態になります。
広告を出していてドンピシャのターゲットユーザーが検索をしたというのに、そのユーザーの中の比較にすら入らないというのはすごく悲しいことでもあります。
実際に、掲載順位を上げればコンバージョン数が増える、コンバージョン率が上がる、費用対効果が良くなる、といった結果になることも少なくありませんし、やってみてダメだったら、問題点や改善策もはっきりしますので、上位掲載させない理由ももはや見つかりません。
と、上記のような理由から、私は上位掲載は賛成派です。
そもそも「上位掲載=お金がかかる」という認識も当たりとは言えません。
上位掲載することで費用対効果が合わなければ費用対効果の部分を改善していけばいいだけの話であって、上位掲載することが費用対効果悪化の原因になるとは、誰も思っていないと思うんですけどね。
株式会社アイエムシー 大塚雅智