ユーザーの気持ちを考えるためにアクセス解析を見る
リスティング広告を運用されている方はアクセス解析などで、ユーザーのウェブサイト内での動きを数値として見ていると思います。
ウェブサイトを持っているならば、アクセス解析くらいはつけているよなんて方も多いと思いますが、リスティング広告やその他ネット広告を導入すると、さらに関心も高まりますからね、それまではアクセス数くらいしか見ていなかった人も「直帰率って何?」とか「滞在時間ってどういう意味?」といろいろと深く見るようになったりもします。
もちろんアクセス解析はただ数値を見るだけではなく、その後の改善というアクションに繋げなければ意味はないのですが、このアクションを考えるのが意外と難しいと感じている方も多いと思います。
離脱率の高いページというのは、ページ別の数値から見ていけばすぐに見つけることが出来ると思いますが、じゃあ離脱率を低くするためにはどうしたらいいのか?というと、ちょっとそこまでは考えつかなくなってしまいます。
「離脱率を改善する」なんて難しく考えるから、その後の改善施策が見つからないのであって、もっと簡単に考えていけば意外とスムーズにアイデアは出てきます。
例えば料金ページでの離脱率が高かったとしたら、離脱率を改善しようと考えるのではなくまず、「なぜ離脱をするのか?」をユーザーの気持ちになって考えることが大切です。
自分が考えていた価格帯とちょっと違かったのか?とか、高かったのか、安すぎて不安になったのかとか、なぜ離脱をしたのか、その理由をユーザーの立場に立って仮説を立てます。
その仮説があっているのか間違っているのかというのは検証しなくてはわからないことですので、この段階ではあまり関係はありません。
大切なのは立てた仮説に対してきちんと検証するためのアクションを起こすことです。
“自分が思っている価格帯よりも高いと思ったから離脱したのではないか”と仮説を立てるならば、その価格に対しての説明を強化したり、さらに魅力が伝わるように商品そのものの説明を強めたり、メリットを強調したり……、といろいろとやるべき施策は出てきますよね。
あとはそれらの施策を実行して、仮説に基づいた効果検証をしていけばよいだけです。
この仮説→検証のサイクルはすごく面倒で遠回りをしているように思えるかもしれませんが、このサイクルを早めることが結果的に成功への近道となります。
仮に仮説が間違っていたとしても、その失敗のデータや経験は蓄積されていきますので全くの無駄になるということもありませんし。
リスティング広告の効果を改善したり、ウェブサイトの効果を改善するという事は、なにか抜本的先進的な技術を導入してみたり、アッと言うような施策だけが効くというわけではなく、こういった地道な改善の積み重ねが一番なのだと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智