クリック率に対する考え方

カテゴリー: 指標の改善 タグ: , パーマリンク

リスティング広告は”ターゲットユーザーが検索しそうなキーワード”を広告主が決めることが出来るので、ある意味、「ターゲットユーザーにだけ広告を届けることが出来る」広告媒体です。

リスティング広告を導入する時のキーワード選定の際に、「日本全国の人、誰でも買ってくれたらいいから、キーワードはどんなものでもいい」などというようには決めませんよね?

ターゲットユーザーが誰で、そのユーザーがどのような状況で、どんなタイミングで探し物をするのかなど、色々とターゲットユーザーの心の中を読み取り、キーワードを出していくのだと思います。

このようにして、考え抜いて出てきたキーワードなので、「このキーワードでのクリック率は100%を目指していけば取りこぼしもなくなる」と考える方もいらっしゃると思いますが、この考え方は正解と言えば正解ですが、必ずしも正しいとは限りません。

リスティング広告でキーワードを入札する際に、キーワードの「マッチタイプ」というものを設定します。

マッチタイプとは、入札するキーワードに対して「どの範囲まで広告を掲載するのか」を決めるもので、例えば、「完全一致」でキーワードを入札していた場合、その入札しているキーワードそのもので検索されない限り広告が表示されることはありませんが、「部分一致」で入札していると、入札しているキーワードの前後に他の語句が付いていても広告が表示されたり、似たような意味、キーワードの打ち間違いなどでも広告が表示されてしまいます。

またデフォルトの状態だと、マッチタイプは「部分一致」として設定されるので、考え抜いて出したキーワードであったとしても、場合によってはターゲットではないユーザーに対して広告がたくさん表示され、クリックされている、という状況になっている場合があります。

これを防ぐために、マッチタイプを適切に設定するとともに、部分一致であれば「除外キーワードの設定(Yahoo!広告は対象外キーワード)」をしていく必要があります。

「じゃあ、そんな間違いがないように入札するキーワードは全部”完全一致”にしていき、その上で取りこぼしがないようにすればいい」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、これも必ずしも正解ではありません。

キーワードの選び方にもよるのかもしれませんが、同じキーワードで検索をしたユーザーであったとしても、購入の意図があるユーザーもいれば、調べる事だけを目的としたユーザーもいるというように、その意図が違う場合があります。

どんなに取りこぼしをなくしていっても、購入する意思のないユーザーばかりにクリックされてしまっては費用対効果も下がってしまうだけなので、そういった事が起こらないよう、きちんとウェブサイトの目的や、何を販売しているのかなど、扱っているサービスや商品を広告文で的確に伝えていく必要があります。

クリック率は低いより高いほうが良い気もしますが、これはあくまでも「ターゲットユーザーからのクリック率が高いほうが良い」ということですので、その点注意しなくてはいけませんね。

株式会社アイエムシー 大塚雅智

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