リスティング広告がうまくいくと感じるケース
よくある話なのですが、リスティング広告をまだ導入していない方から、「ウチの商品、リスティング広告に出稿したら売れるようになるかな?」といったご質問をいただくことがあります。
そういうご質問をいただいた時には大抵、心の中では「やってみなくちゃわからないだろう」なんて思ったりもするのですが、実はリスティング広告を導入する前から、「高確率で上手くいくだろうな」と感じる事もたまにあり、そう予感したものについては、始めてみると必ずと言っていいほど上手くいきます。
以前から、このコラムでも何度も書いている事ですが、リスティング広告以外の販路、ウェブ関連でもいいですしリアルな営業活動でもいいですが、リスティング広告以外の販路でも売れていない商品やサービスというのは、リスティング広告を導入しても上手くいきません、あたり前と言えばあたり前なんですけど。
なので、「他に何やっても売れないからリスティング広告をやりたい」といった動機で始めると、これは高確率で失敗します。ターゲットユーザーをウェブサイトに誘導する以前の問題ですので、まずはそこの問題から解決しなくてはいけません。
では逆にリスティング広告を導入する前に「あ、これいけそうかも」と思うケースというのはどういう時なのか、それはズバリ「ウェブできちんと売れている」というケースです。
一定の数のコンバージョンが現時点でウェブサイトから獲れている状態ならば、かなり高い確率でリスティング広告での集客も上手くいくのではないかと思っています。
先日も、ある企業のアクセス解析を見せていただきました。
その企業のウェブサイトは、アクセス数はそこそこあるのに全体的に見るとアクセス数の割にコンバージョン率が低い。
アクセス数の内訳である参照元を確認していくと、検索エンジンからの流入が一番多いのですが、あまりコンバージョンには繋がっていない・・・、しかし、ある参照サイトからのコンバージョン率が6%以上と高い数値だったんです。
その参照サイトというのが、その業界の所謂”まとめサイト”のようなもので、各業者のサービスの特長や評判などを比較したようなサイトでした。
それを確認した瞬間に「ああ、これはイケるな」と。
ウェブサイトのアクセス数の大半である検索エンジンからの流入のコンバージョン率が低かったのは、ランディングページから推測すると、ウェブサイト内の1つのコンテンツが、ターゲットユーザーとはちょっと違う”ズレたユーザー”に人気があったから。
コンバージョン率の高い参照サイトは内容を見る限り、ほぼ間違いなくターゲットユーザーが閲覧しているんだろうと思われるものだったので、「適切にターゲットユーザーを誘導する事が出来ればコンバージョン数は今よりも確実に増やすことが出来る」と思ったんです。
さらに言えば、まとめサイトとか比較サイトって競合他社も同じように紹介されていますよね、その紹介のされ方にもよるのかもしれませんけど、競合他社と並んで比較検討されていても一定数のコンバージョンを獲得出来ているというのであれば、比較検討されることが前提のリスティング広告においても、一定数コンバージョンを獲得出来るという事でもあります。
“適切にターゲットユーザーをウェブサイトへ誘導する”というのはリスティング広告の得意とするところですので、リスティング広告できちんとした設計をしてターゲットユーザーを連れてくる事が出来るのであれば、ほぼ間違いなく上手くいくのではないかと思いました。
上記の例で出したウェブサイト、まだリスティング広告を導入していないので、上手くいったかどうかの結果は出ていません。
もちろん100%なんてあり得ませんのでやってみないとわからないところではありますが、このような”絶対に上手くいくだろうな~”と感じるウェブサイトを目の当たりにしてしまうと、リスティング広告で動かしてみたいなとウズウズしてしまうのはリスティング広告運用者の性なのかもしれませんね。
株式会社アイエムシー 大塚雅智