広告以外の改善箇所に目を向けてみる
私はリスティング広告を10年以上運用してきましたが、やはり集客や新規獲得といったところでは広告の力は強いなぁと今でも思っています。
なので、リスティング広告をやられていない方がいたら「まずはリスティングを」なんて話をしてしまいますが一方で広告だけに頼ってしまっている人がいるのも事実です。
これはよくECサイトなんかでありがちなんですが、「最近売れ行きがよくないから広告予算を抑えようかと思ってる」なんて言う方がいらっしゃるんですよね。
仮にですけど、リスティング広告以外でも何か広告活動をおこなっていてそちらに広告費を割り振るというのならまだわかります。
また、これから3か月間はLPの改善やウェブサイトの改善に費用を使っていきたいから……などの前向きな感じだったら話は分かりますけれども「売れ行きがよくないから広告費を抑える」なんて、全く逆の発想ですよね。
広告費を抑えても売り上げが上がることなんてあり得ません。
その費用をほかの部分に使って、より効率よくやっていくというならわかるんですけどそうじゃないなら、「何がしたいのか?」という話になります。
売り上げがよくないからこそ、広告を入れていき底上げが必要となります。
無駄に使っても意味がないので、きちんとした設定をおこなうという前提のもとでですが、広告で底上げして、ECサイトであればリピートの施策などを徹底的に見直してLTVを増やすべく考えて実行していかなければいけません。
リスティング広告ではよく売れているのに赤字だ……なんて話もよく聞きますが、そういう方に限って、きちんと話を聞いてみると広告だけに頼りきっていたりもします。
使い方次第ですが、広告は新規のユーザーを捕まえてくるための装置に過ぎず、それを売り上げに変えるのは広告以外の部分が大きく影響します。
先ほども書いたようにECサイトであれば、新規獲得は赤字でもリピート次第で黒字に、何度もリピートさせて売り上げを立てていくのが王道です。
それをしていくのはすごく大変ではあるんですけど、でもやっていくしかないんですよね。
大変なのは重々承知です。
でもそれが商いだと思いませんか?
株式会社アイエムシー 大塚雅智